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ピュア・ラブ(3 飛翔篇)
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ピュア・ラブ(3 飛翔篇)

宮内婦貴子(著者)

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ピュア・ラブ(3 飛翔篇)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 毎日新聞社
発売年月日 2005/10/25
JAN 9784620106854

ピュア・ラブ(3 飛翔篇)

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2024/06/11
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木里子と陽春の恋愛がとうとう成就する最終巻。 彼らの恋の障害になったのは、木里子が白血病にかかり再再発の可能性があるということと、陽春が修行中の禅僧であるということのみ。 そのうち、陽春については修行中の禅寺から帰山し、龍雲寺の副住職になるということで妻帯できることとなった。 からの最終巻は、木里子に恋のライバル現る、という、今までの障害からするといかにも小粒感漂う話。 そもそも副住職にはなるけれども、結婚する気はないという陽春の気持ちがよくわからん。 いつ木里子のドナーになってもいいように、修行途中で副住職という立場になったものの、それが木里子の負担になってはいけない、と。 いや、その態度が木里子の不安になっとるがな。 お坊さんとしてそれでいいの? 前巻で散々木里子に強引なアピールを繰り返したあげくに玉砕した佐竹は、あっさり婚約解消して傷心中の木里子の親友といい感じになっているし。 子どもを兄に預けて省みることのない忍の妹は、和尚さんの一言であっさり改心して、忍や裕太を求めて泣き続ける娘の麻友を抱えて帰って行ったけど、本当にちゃんと育てていけるのかの描写がないから心配。 ルナも、破産した親のせいで夜逃げという形で姿を消して話から退場。 これは、子どもは親に振り回されても、どうすることもできないという無常観のあらわれなのだろうか。 そういった意味では、陽春が母親を許せるようになったのは、そして母親も陽春を許せるようになったのは、遅かりしの館はあるけれどもよかったと思う。 エリートとして陽春を育てるのが自分の使命と思っていた母親が、どのように陽春を許せるようになったかが書かれていないのは残念。 口さがない隣人などというものが存在しないこの町で、木里子一家だけは、周囲に甘えていると思う。 家事については戸ノ山にお任せなのはいいけれど、仕事以外のことも頼みすぎでしょう。 木里子の父が「仕事のあと急にお葬式に出席することになったから、夕方まででいいから喪服を届けてくれ」って戸ノ山に言うのには開いた口がふさがらん。 自分でタクシーで取りに行け。 戸ノ山と婦長の善意に甘えて、どちらにも宙ぶらりんな状態をもう10年も続けている。 娘が嫁いで母親が亡くなったら、きっとどちらかと結婚するんだろうけれど、誠実ではないなあ。 一番納得いかないのは、もともとあまり教師としての面が巧く描写されていたとは思えない木里子が、結婚を逡巡する理由として、自身の病気のことと、お寺での生活作法について無知であることの不安だけで、教師生活とどう両立させようかなどとはまったく悩んでいなかったこと。 案の定、一学期終了時点であっさり退職しましたね。 3回も長期入院をして学校にそれなりに負担をかけたのに、それについては一顧だにせず退職。 なんというか、人間性が薄っぺらくて、どうしても好きになれませんでした。 この本を書いたのは、元となったドラマの脚本家だから思い入れはあるのでしょうが、小説家に憧れていたとあとがきにあったけれども、小説の作法と脚本の作法は違うと思うので、人物を立体的には書けていなかったと思います。 お涙ちょうだいで終わらなかったところは、良かったですけど。

Posted by ブクログ

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