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戒名 なぜ死後に名前を変えるのか
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 法藏館/ |
発売年月日 | 2005/11/10 |
JAN | 9784831871176 |
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戒名
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商品レビュー
3.3
3件のお客様レビュー
戒名を、宗教学的に社会学的にとりあげた本。意義や歴史について深堀されているので、面白くためになった。 もともと戒名は地域共同体の秩序のために不可欠だったという話。共同体を支える有力者にはよい戒名を授ける。かつては村人と寺の檀家は重なり合うことが多かったから、戒名による格差がその...
戒名を、宗教学的に社会学的にとりあげた本。意義や歴史について深堀されているので、面白くためになった。 もともと戒名は地域共同体の秩序のために不可欠だったという話。共同体を支える有力者にはよい戒名を授ける。かつては村人と寺の檀家は重なり合うことが多かったから、戒名による格差がそのまま共同体維持につながっていたという考察はとってもタメになる。 あわせて、日本独自の「名前の文化」や、信仰に裏付けされた宗教的な意義にもきちんと触れていた。とても公平なスタンスだと思う。 戒名そのものは、与える側も与えられる側も求めているのだから、それ自体はなくならないだろうとしてしめくくる。 では、現代に最適な戒名の形とは、、、というところへのアンサーがその後の島田氏の展開へとみられる。
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母が亡くなった際、葬儀の準備をしている中で、寺から提示された戒名の金額一覧。これまで、全く意識することのなかった、仏教の社会的な意義などを考えるきっかけとなった。そんななか、この本と出会い、そうした関心に対するなんらかの答えが見つかるのではないかと購入。そもそも戒名とは何かといっ...
母が亡くなった際、葬儀の準備をしている中で、寺から提示された戒名の金額一覧。これまで、全く意識することのなかった、仏教の社会的な意義などを考えるきっかけとなった。そんななか、この本と出会い、そうした関心に対するなんらかの答えが見つかるのではないかと購入。そもそも戒名とは何かといった基本的な話から、その発生の源、社会学的意味などを、アカデミックな見地から考察した本。 本来、戒名は仏門に入る出家者に対して与えられるものであるという。また、そもそもインドから伝わった仏教典に、その根拠となるものはなく、中国から伝来した後、日本に土着する中で独自に形成されてきた慣習である。特に、村会において、かつての日本では地域と寺の関係が密接であり、住人は寺の建立から修繕などにいたるまで、金銭的または役務的な協力をその家のできる範囲でしていたということである。その貢献度に応じて、死後に与えられる戒名に階層が生じ、そのランクに応じて、地域における家としての格式が内外に示されたということだ。本中でも、戒名の社会学という章が、肇の方にあり、本書における中心的な議論となっている。まさに、戒名は、残された遺族達の社会における対外的な存在を移す鏡のようなものであるといえる。
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母が亡くなった際、葬儀の準備をしている中で、寺から提示された戒名の金額一覧。これまで、全く意識することのなかった、仏教の社会的な意義などを考えるきっかけとなった。そんななか、この本と出会い、そうした関心に対するなんらかの答えが見つかるのではないかと購入。そもそも戒名とは何かといった基本的な話から、その発生の源、社会学的意味などを、アカデミックな見地から考察した本。本来、戒名は仏門に入る出家者に対して与えられるものであるという。また、そもそもインドから伝わった仏教典に、その根拠となるものはなく、中国から伝来した後、日本に土着する中で独自に形成されてきた慣習である。特に、村会において、かつての日本では地域と寺の関係が密接であり、住人は寺の建立から修繕などにいたるまで、金銭的または役務的な協力をその家のできる範囲でしていたということである。その貢献度に応じて、死後に与えられる戒名に階層が生じ、そのランクに応じて、地域における家としての格式が内外に示されたということだ。本中でも、戒名の社会学という章が、肇の方にあり、本書における中心的な議論となっている。まさに、戒名は、残された遺族達の社会における対外的な存在を移す鏡のようなものであるといえる。
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