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ペン先の殺意 文芸ミステリー傑作選 光文社文庫
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ペン先の殺意 文芸ミステリー傑作選 光文社文庫

ミステリー文学資料館(編者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 光文社/
発売年月日 2005/11/20
JAN 9784334739782

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商品レビュー

4.5

3件のお客様レビュー

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2010/05/28

ジャンルごとにミステ…

ジャンルごとにミステリーを区分けしたアンソロジーの第三弾。松本清張や坂口安吾などの、ミステリーの著作も多い作家を入れる必要があったのか。

文庫OFF

2010/06/20

(収録作品)柳湯の事件(谷崎潤一郎)/疑惑(芥川龍之介)/お艶殺し(大岡昇平)/女人焚死(佐藤春男)/記憶(松本清張)/選挙殺人事件(坂口安吾)/バルセロナの書盗(小沼丹)/ロンリー・マン(山川方夫)/競売(曽野綾子)/警官バラバラ事件(倉橋由美子)/憑かれた人(遠藤周作)/ヒッ...

(収録作品)柳湯の事件(谷崎潤一郎)/疑惑(芥川龍之介)/お艶殺し(大岡昇平)/女人焚死(佐藤春男)/記憶(松本清張)/選挙殺人事件(坂口安吾)/バルセロナの書盗(小沼丹)/ロンリー・マン(山川方夫)/競売(曽野綾子)/警官バラバラ事件(倉橋由美子)/憑かれた人(遠藤周作)/ヒットラーの遺産(五木寛之)/鍵(井上ひさし)/ゾンビ(村上春樹)

Posted by ブクログ

2010/02/15

参った。 まさかここまでとは思わなかった。 正直な感想です。 江戸川乱歩の続・幻影城もそうなのですが、ミステリーというジャンルについて俯瞰したいと思ったときに書店で見つけた本です。 副題に、「名作で読む推理小説史」とあります。 収録されている作家名と作品名は下記のとおり...

参った。 まさかここまでとは思わなかった。 正直な感想です。 江戸川乱歩の続・幻影城もそうなのですが、ミステリーというジャンルについて俯瞰したいと思ったときに書店で見つけた本です。 副題に、「名作で読む推理小説史」とあります。 収録されている作家名と作品名は下記のとおりです。 谷崎潤一郎 「柳湯の事件」 芥川龍之介 「疑惑」 大岡昇平  「お艶殺し」 佐藤春夫  「女人焚死」 松本清張  「記憶」 坂口安吾  「選挙殺人事件」 小沼 丹  「バルセロナの書盗」 山川方夫  「ロンリー・マン」 曽野綾子  「競売」 倉橋由美子 「警官バラバラ事件」 遠藤周作  「憑かれた人」 五木寛之  「ヒットラーの遺産」 井上ひさし 「鍵」 村上春樹  「ゾンビ」 名前だけをみても、ミステリーのアンソロジーに並べられるのが不思議なくらい魅力的で贅沢な作家陣だと思います。 大抵こういったアンソロジー集というのは、目玉的な面白い話が1、2話載っていればいいほうで、名前だけを集めた本当につまらないものも多々ありますものですから、今回も、読む楽しみよりは、大まかな潮流というか、ミステリーというジャンルのポイントを学べればいいかなという気持で購入したのでした。早い話、それほど大きな期待はしていませんでした。 ところがしかし。 のっけから引き込まれました。 谷崎氏の作品の詳細で的確な表現は、鼻腔や舌の先に、臭いや触感まで感じられそうなくらいです。 芥川氏の作品は、構成としては谷崎に似通っているように思われるものの(突然やってきて独白)、どこか地獄変を思わせる壮絶な描写は、さすがの一言で圧倒されます。 大岡氏の、どこか飄々としていて魅力的な、まるで相棒の杉下右京を思わせるような主人公が登場し、事件を解決するお話もなかなか趣があります。 佐藤氏の、事実なのか虚構なのか判然としない細かな作り、検死所見のリアルさ、そして想像力の豊かさにはただただ圧感です。 松本氏の、例えオチがわかり易かったにしても、そこに至るまでの成り行きは大いに読み応えのある重厚な人間ドラマはいかにもです。 坂口氏は読んだことがなかったのですが、その時代の世相や空気が軽妙なタッチで描写されていて、なんだかのんびりとした気分になりました。 小沼氏は知りませんでしたが、稀覯本のビブリオ・マニアの世界が興味深かったです。一度有楽町フォーラムでイベントがあったときに訪れたことを思い出しました。 四度も芥川賞の候補になっていながら受賞できなかった山川氏のショートショートは、やはり今ひとつパンチ力に欠けている気がしました。 曽野氏の作品は、どこかO・ヘンリーの福の神と恋の神を思い起こさせました。 倉橋氏の作品には、心を奪われました。自分が書きたいのもこういった作品だと思いました。 遠藤氏の作品は、趣味が高じて、という人間の深奥を捉えていて余韻が残りました。 五木氏の作品は、ピカレスク小説ともいうべき癖のある登場人物達が魅力的でした。また、結末は爽やかで心地が良かったです。 井上氏の作品には、やられた、の一言です。ミステリーの醍醐味を味わいました。 いわゆる自分の中のミステリー像に一番近いお話でした。 また作品中に出てくる、「まぐわい」は「目」+「食い合い」だという説明が面白かったです。 村上氏のショートショートは、村上氏らしいようなイメージがちょっと違うような。 新鮮でした。しかし、ミステリーというよりはホラーのような気もします。 今はなきマイケルの、スリラーへのオマージュのようにも思えます。 以上、とっても個性的な14作品です。 ミステリーというジャンルの懐の広さ深さをまのあたりにした感じです。 文学、ドキュメンタリー、ショートショート、歴史もの、大衆小説的、そしてホラーと、すでにもうジャンルで論ずることそれ自体、無意味なことのようにすら感じます。 謎解きパズル的ミステリーが好きな人には物足りないかもしれませんが、文学が好きな人にとっては至福の時を味わえることをお約束できる本です。 解説の各著者紹介も充実していてまた楽しめます。

Posted by ブクログ

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