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歴史学の野心 ブローデル歴史集成2
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歴史学の野心 ブローデル歴史集成2

フェルナンブローデル(著者), 浜名優美(訳者), 尾河直哉(訳者), 北垣潔(訳者), 坂本佳子(訳者), 友谷知己(訳者), 平沢勝行(訳者)

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歴史学の野心 ブローデル歴史集成2

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 藤原書店/
発売年月日 2005/05/30
JAN 9784894344549

歴史学の野心

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2016/03/09

ブローデルは、フランス宗教戦争の原因をフランス人自身の不寛容さにあったと言及している。はたしてこれは、過ぎた世界のことなのだろうか。 21世紀、フランスではパリ新聞社襲撃事件が起き、世界のあちこちで信仰を盾としたテロが発生している。とりわけヨーロッパ圏では、イスラム教徒を排除し...

ブローデルは、フランス宗教戦争の原因をフランス人自身の不寛容さにあったと言及している。はたしてこれは、過ぎた世界のことなのだろうか。 21世紀、フランスではパリ新聞社襲撃事件が起き、世界のあちこちで信仰を盾としたテロが発生している。とりわけヨーロッパ圏では、イスラム教徒を排除しようとする動きが活発化し、フランスでは、モスクに爆弾が投げこまれるという報復行為もみられる。 宗教戦争は、16世紀だけに起きた特異な事件などではけっしてない。まさに今、人間が不寛容になればいつ何時でも繰り返される現実である。ブローデルはこうもいう。(サン・バルテルミーの虐殺について想起することで)「問われているのは歴史学とともに道徳であり、フランスおよびフランス人についての痛切な自省です。これでよいのであり、当然こうでなくてはいけない」。 問いつづける意義があるのではなく、問いつづけなければならない歴史。ブローデルが抱いていた危機感を、今こそ共有すべきだろうと思う。

Posted by ブクログ

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