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松下竜一の青春
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 海鳥社 |
発売年月日 | 2005/06/17 |
JAN | 9784874155318 |
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松下竜一の青春
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地方の小出版社にも優れた本がいっぱいあるということは、詩人・評論家の荒川洋治から教わったことですが、如何せん私たちは、どこの書店にも置いてあるとか、ベストセラーというか売れている本にばかり目がいく習性があって、いくら雑誌やTVの書評で紹介されて興味を持ったとしても、聞いたことのな...
地方の小出版社にも優れた本がいっぱいあるということは、詩人・評論家の荒川洋治から教わったことですが、如何せん私たちは、どこの書店にも置いてあるとか、ベストセラーというか売れている本にばかり目がいく習性があって、いくら雑誌やTVの書評で紹介されて興味を持ったとしても、聞いたことのない出版社の、普通の書店に置いていない本を手に入れるのはかなり面倒に感じるものです。 そういう現象面だけでなく、メジャーな出版社は、いわゆる売れる傾向の作品を出して、利益を出さなければ潰れてしまうけれど、ですから勢い、ともすれば内容よりは利益追求が優先して、良心の呵責に苛まれる善良なる出版人が苦悩するわけですが、地方の小出版社は、逆に、利益よりも、大手出版社では、とうてい採算が合わなくて頓挫すること間違いなしというものでも、出版すべき良書と判断すれば採算など度外視するというのですから驚嘆ものです。 全然関係ないようでいて実は今、この本を出版した海鳥社を褒め称えているのです。 デビュー作『豆腐屋の四季』は大ベストセラーになりましたが、善良な小市民の心温まる苦労話だけを書いていられず、その後、反権力的な、極左テロ行為を是認するような著作を発表する文筆家には、世間の風当たりは厳しく、ほとんど一般的には読まれてこなかった気がします。 豆腐屋さんだった松下竜一というひとりの人間が、なぜ住民運動や地域闘争に、伴走、というより時には牽引したのか、その謎を解く鍵がこの本には必ずあるはずです。 そういう意味じゃなくても、松下竜一の本はもっと読まれるべきです。
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