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会社の渡世
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 河出書房新社/ |
発売年月日 | 2005/07/22 |
JAN | 9784309017211 |
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会社の渡世
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本書は2005年の発行である。山口瞳が亡くなったのは、1995年のことなので、没後10年の発行となる。単行本未収録の文章を収めたエッセイ集、ということだそうだ。 本書の半分くらいを、「山口瞳の一日社員」というシリーズのエッセイが占めている。「オール読物」という雑誌に1年間に渡り、...
本書は2005年の発行である。山口瞳が亡くなったのは、1995年のことなので、没後10年の発行となる。単行本未収録の文章を収めたエッセイ集、ということだそうだ。 本書の半分くらいを、「山口瞳の一日社員」というシリーズのエッセイが占めている。「オール読物」という雑誌に1年間に渡り、連載されていたもののようである。例えば、山口瞳が、東洋工業、すなわちマツダの広島工場を訪ねたり、あるいは、YKKの黒部工場を訪ねたりして、そこで見たものや、会った人について書くという内容だ。「オール読物」は月刊誌のようであり、1年間に渡る連載なので、山口瞳は12の職場・工場を、地方に訪ねている。 連載されていたのは、1964年のことである。今から50年以上も前の話。なぜ、このような連載が成立していたのか、今となっては、理解が難しい。私も、山口瞳が書いたものだから、それなりに興味深く読んだが、全く知らない人が書いたものであったなら、そんなに興味は持てなかったかも知れない。 1964年というのは、前の東京オリンピックの開催された年。日本の高度成長真っ只中であり、また、日本が国際的に、特に経済的な側面で、ある位置付けを得始めようとしていた時期である。経済的繁栄の、一種の象徴であった、大企業、大メーカーの話は、当時は関心を集め得るものだったのかも知れない。
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古き良き日本企業の現場へ作者が直接赴き、 独特の視点で書き綴った、愛情溢れるエッセイ。 今は無き、(肯定的な意味での)家族主義の企業に、 こんなご時世だと、妙に憧憬を抱いてしまう。
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