品質コストマネジメントシステムの構築と戦略的運用

伊藤嘉博(著者)

• 販売会社／発売会社: 日科技連出版社
• 発売年月日: 2005/07/17
• JAN: 9784817191526

商品レビュー

2014/07/19

品質コストとはなんだ？！は、この本を読めばわかる。

対象は、顕在コストのみならず潜在コストや機会損失まで幅広いが、目的、内容に応じ、どこまでを対象とするかは任意で選択すればよいと思う。

以下、気になった抜粋。

品質コストは、品質管理・保証活動に投下された経営資源の効率的な運用の是非と、当該諸活動それ自体の費用対効果を判定するスケールを提供する。また、そのことを通じて、品質改善に結びつく適切なプログラムの探索に向けて、経営管理者の注意を喚起することを期待されている。

外部失敗コストの上昇を見過ごすことは、短期的にはともかく、長期的には企業の収益性に重大な負の影響を及ぼしかねない

品質コストは品質そのものの良否を判定しようというスケールではない。先に強調したように、品質管理・保証活動の適否を評価することにその主眼がある。その意味では、設計・開発にかかわる諸活動に問題がなかったかどうかを斟酌するスケールとして、品質コストを活用することは可能。