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クリオの顔 歴史随想集 岩波文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店/ |
発売年月日 | 2005/06/18 |
JAN | 9784003343715 |
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クリオの顔
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岩波文庫 E.H.Norman 「クリオの顔」 歴史家 EHノーマン 著者の歴史観を示したエッセイや講演のほか「ええじゃないか」についての論考、丸山真男 の追悼文 など 著者は、歴史の価値を「人間性を深め、文明を進歩させる」ことに 見出し、歴史の中心問題を「変...
岩波文庫 E.H.Norman 「クリオの顔」 歴史家 EHノーマン 著者の歴史観を示したエッセイや講演のほか「ええじゃないか」についての論考、丸山真男 の追悼文 など 著者は、歴史の価値を「人間性を深め、文明を進歩させる」ことに 見出し、歴史の中心問題を「変化の発見と説明」と捉えている 戦争や暴力に対して、説得や理性で対抗すべしとする考えを持ち、GHQの経歴を持っていても、オリエンタリズム的な西洋目線は感じない。グローバリズムの先駆けという感じ 「事実をやたら並べても、歴史は出来上がらない。歴史とは〜顕著な特色を選び出して、排列し強調すること」という言葉は、フィクションとの境目の問題もあるが、歴史の面白さをうまく表現していると思う *クリオの苑に立って 歴史の中心問題は、変化の性格を発見し説明することである 歴史は全ての糸が〜結びついている継ぎ目のない織物に似ている *説得か暴力か 世界史において明らかなことは〜自由は確実なものではないということ 自由こそ自主政治の本質であり活力である 自主政治社会は、人民が政府を主人でなく代理人とみなすこと〜政府が定めた法律は自主政治社会の成員に対して道徳的拘束力を持つ 自主政治社会にとって、脱税者は公共財産の破壊者であり非国民 表現の自由は 自主政治社会の本塁 世界が退歩する宿命にないのなら〜暴力は説得と理性に道を譲らなければならない〜説得せよ、さもなくば破壊あるのみ *クリオの顔 歴史の女神クリオは〜内気であって、最もたゆまない理解力のある献身者に対してでなければ、顔を見せようとしない 歴史の大きな動きそのものの一部として、微妙に変化し変質するものを見ることを学んだ学徒に、彼女は顔を現すだろう *歴史の効用と楽しみ 歴史は過去の人々の行動を系統的に研究する学問である 事実に関する知識をやたら並べても歴史は出来上がらない。歴史とは、関連した事実を選び出して、その相互関係を評価すること 歴史家の仕事は写真屋の仕事より画家の仕事に似ている。歴史家は与えられた歴史の問題のなかから顕著な特色を選び出して、これを排列し強調しなければならない 歴史で大切なのは全体の輪郭と肝要な細部である 歴史は、どんな教訓にもまして、われわれを寛容に、人間的に、おそらく賢明にする
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世界史研究者にして日本学者、外交官の顔も持つ碩学の歴史論考・エッセイ集。巻末丸山真男の追悼文では著者を自死に追い詰めたレッドパージに対する怒りが印象に残る。
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巻末の丸山真男による「E.ハーバート・ノーマンを悼む」の文章が、著者の人となりを余すところなく伝えていて心を打つ。個人的には、「ジョン・オーブリ」と「ええじゃないか考」がたんへんにおもしろかった。
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