検事・沢木正夫 第三の容疑者

小杉健治(著者)

• 販売会社／発売会社: 双葉社/
• 発売年月日: 2005/05/25
• JAN: 9784575235241

商品レビュー

2014/06/11

高校野球のエースだったスナック経営者が、老夫婦の強盗殺人事件で、逮捕される。
彼は、老夫婦からの預金通帳と印鑑を持っていたが、無罪を訴える。
それを弁護する新田弁護士。
片や、酔っ払いの喧嘩で、傷害致死容疑の事件を、担当する検事沢木。
その沢木が、信号待ちしている時に聞いた被害者の携帯電話にかけた「クニ、おれだ。」と言う言葉から、2つの事件が、結びついて来る。

いじめ問題で、養子に行かざるを得なかった少年が、努力に努力して、優れた弁護士になった。
検事として沢木は、罪を逃がさず、人間として沢木は、患者を助けるという、財部元検事の言葉を、かみしめる。
難しい選択であり、冤罪という事件に、ならないように、しないと、真の犯人が捕まらない。

新田弁護士の少年の時のいじめからの過ちが、現在、将来の夢をかなえて、人々を助けることをしているのに、罪を犯してしまわなければいけなかったのか？と、考えさせられてしまった。

2014/01/26

沢木検事は公園での殺人事件を追う。一方別の検事は老夫婦強盗殺人事件を。容疑者は逮捕され裁判に。ところが捜査するうちに二つの事件に接点が。そして冤罪であり意外な人物が犯人に。沢木検事はその真相に検事沢木正夫か人間沢木正夫をとるか苦悩する。罪は裁かれねばならないが冤罪となると悲しいものだ。
スリリングな展開であり最後はジーンときて考えさせられるものがあった。

2005/10/12

往年の甲子園のエース、堂本が強盗殺人容疑で逮捕された。無罪を勝ち取るために彼をヒーローとする世羅と岡谷は辣腕弁護士の新田弁護士の元に通っていた。
弁護士事務所の近くの公園で殺人事件が起きる。彼らと事件の関係は？
検事・沢木は偶然にも被害者が最寄の駅で電話をするのを目撃している。