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日本を想い、イラクを翔けた ラガー外交官・奥克彦の生涯
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日本を想い、イラクを翔けた ラガー外交官・奥克彦の生涯

松瀬学(著者)

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日本を想い、イラクを翔けた ラガー外交官・奥克彦の生涯

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2005/11/20
JAN 9784104600021

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商品レビュー

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2024/06/11

(2006/2/28) ラグビー関係者のウルトラ総務さんに薦められてこの本を手にした。  イラクで現地に溶け込み活動していたものの、2003年、ゲリラの凶弾に倒れた外交官奥克彦さんの生涯をまとめたものだ。  当時、この死亡記事をはすに構えて解釈した記憶がある。「日本政府が二人の殉...

(2006/2/28) ラグビー関係者のウルトラ総務さんに薦められてこの本を手にした。  イラクで現地に溶け込み活動していたものの、2003年、ゲリラの凶弾に倒れた外交官奥克彦さんの生涯をまとめたものだ。  当時、この死亡記事をはすに構えて解釈した記憶がある。「日本政府が二人の殉死を美化してイラク派遣を正当化するのではないか?」などと思った覚えがある。イラク派遣は賛否両論だったからだ。  また、その年の早明戦が奥さんの追悼試合のような形になったことにも正直違和感を感じていた覚えがある。早稲田ラグビー出身者とは聞いたが、その意味合いがわからなかった。これも美化の一貫かなどと思った覚えがある。    しかし、読んでみて一部考えが変わった。  日本は、そして日本ラグビーは大変貴重な人物を失ったのだということを実感した。  この手の本の特徴として、どうしても主人公を美化しがちで、この本もその例外ではなかったが、奥さんはラグビーと学問の両立をはかり、外交官を目指すのだが、灘高に落ち、花園に行き、灯台に落ち、早稲田に行き、ラグビー部で一本目の手前まで行きながら、当時の早稲田の停滞に嫌気が差し?退部する。栄光もつかみ、挫折もしている。  そして外交官に一発合格。東大出ではないワセダの外交官になる。  外交官として「一本目になる」との気合で、行った先でどんどん友人を増やす。イギリスではオックスフォードでラグビーをし、トライも決める。イラクでも活躍する。。。  外務省というとどうしようもないイメージばかりだが、奥さんの活動がこの本の通りだとすると捨てたものではない。  そして日本ラグビーのためにW杯招致を目指す。早稲田のラグビーにあのにっくきアルティメット・クラッシュという言葉を作ったのも奥さんらしい。新サントリー監督、清宮さんも登場するのだ。    奥さんが生きていれば、外務省も少しはよくなったろうし、日本ラグビーにもなんらかいい影響を与えたんだろうなと思うようになりました。惜しい。  国はもしかしたら彼の死を利用したかもしれないけど、そんなことは関係なく、彼のように目的意識を持った人間を失ったことは損失だと思う。特に今後浮上しなければいけないラグビー界にとって、こういう人物を失ったことは非常に残念でならない。  奥さん自身に対する歓送とは別に、わが身を振り返ってもみた。  前半のラグビー少年時代を読むと、自分もこういう学生生活を送ればよかったと後悔する。すばらしいラグビー生活が描かれていた。団体生活、人間関係、学ぶもの、得るものは大きかったろう。きつかったろうが、羨ましい。    という2つの感想をとりとめなく書いてしまったが、本として、一青年がラグビーに、外交に意識をもって活躍する姿が良く描かれている、いい本でありました。

Posted by ブクログ

2015/11/08

2003(平成15)年にイラクで銃撃により奥克彦先輩が志半ばで斃れてから、読了時点でもう10年になろうとしている。月並みな言い方だが、時がたつのは早い。 ラガーマンとして、外交官として、つねに前を見て目標を定めて上を目指す“一本目”(早稲田大学ラグビー蹴球部で一軍レギュラーを指...

2003(平成15)年にイラクで銃撃により奥克彦先輩が志半ばで斃れてから、読了時点でもう10年になろうとしている。月並みな言い方だが、時がたつのは早い。 ラガーマンとして、外交官として、つねに前を見て目標を定めて上を目指す“一本目”(早稲田大学ラグビー蹴球部で一軍レギュラーを指す)を目指し続けた奥先輩の生き方はやっぱりかっこいいしあこがれる。 著者の松瀬さんも照れ隠しなのか、あとがきで「ちょっと美化しすぎや。そんなかっこいいもんとはちゃうで」と奥先輩に文句を言われそう、と書いているくらい。 でも松瀬さんは美談を並べて涙を誘うだけの安っぽい内容にはしていない。 では、私が奥先輩の人生で何が強く印象に残ったのか、それを以下に書きたい。 まず、ある程度の人生経験を積んだ者ならばわかると思う。スーパーマンみたいな人間なんて実在しないし、かっこいいだけの人間なんて嘘だってことが。 奥先輩が本当にかっこいいのは、挫折しようと困難にぶち当たろうとも下を向くことなく、一本目の精神を保ち続けようとしたことにあると私は思う。 奥先輩の人生最大の蹉跌は、外交官を目指すために勉強に集中しようとラグビー部を中途で退部したことだろう。その時は目標を一本に絞り人生最大の決意をしたということだが、その後人生の節々でラグビー部を辞めたことの後悔の念が顔をのぞかせる。奥先輩が走り続けられたのも、自ら手放してしまって取り戻すことが難しい「大切な何か」に何とかして近づこうとして諦めることなくずっと追い続けた結果ではないか。 それと最後の方に出てくる、奥先輩と同期入省でイラクで共に赴任していた上村さんの発言が印象に残った。いわく、奥先輩の“殉職”をいたずらに美化するのは危険であり、国際社会ではチームとして入れ替わり立ち替わりしぶとく戦っていく必要があるのに、一本目の奥先輩に「がんばらせすぎた」のではないか… 奥先輩の死を見つめるだけで終わらずに、過労死や一部の「がんばる」人間に負担が集中するなどの、日本社会が抱える矛盾という視点まで広げられる上村さんのような人がたくさんいて奥先輩とチームを組み、パスを出しあい、いわゆる敵に当たっていければ、もしかしたら、奥先輩の「しんどさ」は減らせられたのではないか。 私はこの本から、奥先輩の生涯が、そういった大切な何かを手放した後悔や、自分一人で先頭を走り続けるしんどさといった誰もが経験する、唇を噛みしめたくなるような苦い体験と表裏一体であって、そこで逃げたり妥協したりせず翔け続けたからこそかっこよかったんだということを学んだ。 また、そういう部分を書き挟んでいることが、松瀬さんの奥先輩に対するリスペクトであり、奥先輩の意思を受け継ぐ松瀬さんがライターとしての“一本目”を目指す矜持かと思う。 奥先輩と酒を酌み交わし、時には口角泡をとばして議論し、他人の笑顔を引きだすような数年先を見すえた仕事を、自分もしたかった。いや、しなければならないと思う。今の日本にもそういう現場は数多くあるはずだ。 ※同じ大学の出身者として、親しみと尊敬をこめて奥先輩と書きました。 (2013/6/24)

Posted by ブクログ

2010/02/13

「奥さんはスーパーマンみたいな人だった」 早大ラグビー部の後輩、清宮さん奥さんの印象を聞かれて、そう語っていたのをよく覚えている。 それは、美化とかじゃなくて、本当にそうやって人を惹きつける人だったんだろうなってのがよく分かった。 同じ一日でも、自分の3倍くらいの時間が流...

「奥さんはスーパーマンみたいな人だった」 早大ラグビー部の後輩、清宮さん奥さんの印象を聞かれて、そう語っていたのをよく覚えている。 それは、美化とかじゃなくて、本当にそうやって人を惹きつける人だったんだろうなってのがよく分かった。 同じ一日でも、自分の3倍くらいの時間が流れているんじゃないかって思ってしまうくらい、パワフルな人。 友達や、周りの人みんなから愛されていたんだなってしみじみと思いました。 自分が何をすべきか。って考える。

Posted by ブクログ

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