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天才監督 木下惠介
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社/ |
| 発売年月日 | 2005/10/30 |
| JAN | 9784103374084 |
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天才監督 木下惠介
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商品レビュー
4.5
2件のお客様レビュー
木下恵介監督の魅力を深く掘り下げたこの作品は、彼の生い立ちから映画界での功績、そして後世に与えた影響を詳細に探求しています。著者は、木下の作品が多岐にわたるジャンルで展開されていることを強調し、特に「親孝行」や「家族愛」といったテーマが彼の作品にどのように反映されているかを考察しています。さらに、彼の作品が戦後の日本社会における価値観の変化とどのように結びついているのかも掘り下げられています。
本書は、木下監督の作品を未見の人にも魅力的に感じさせる力を持っており、映画館での上映を期待させる内容です。特に、彼が黒澤明と並び称されながらも、知名度に差が生じた理由についての考察も興味深く、映画ファンにとっての新たな視点を提供しています。木下恵介の作品を通じて、彼の独自の視点や批判精神を再評価する機会を与えてくれる一冊です。
※この内容はAIが作成したものであり、ブックオフ公式オンラインストアの見解や意図を示すものではありません。
木下恵介監督作品を眺めてみたら約半数くらいが未見であった。テレビドラマはほとんど記憶に残っていない。先日、フィルムセンターで「死闘の伝説」を見た後に、永年積ん読状態だった本書を読み始めた。 一読後の率直な感想は、木下恵介評伝としては現在のところ最良の本であると思う。浜松での生...
木下恵介監督作品を眺めてみたら約半数くらいが未見であった。テレビドラマはほとんど記憶に残っていない。先日、フィルムセンターで「死闘の伝説」を見た後に、永年積ん読状態だった本書を読み始めた。 一読後の率直な感想は、木下恵介評伝としては現在のところ最良の本であると思う。浜松での生育史から没後の状況まで、しっかりと調べ、一部は現地にも足を運んで書いてある。また全映画作品について適切に紹介されており有名でない作品についても紹介されている。木下恵介の特徴として多くの人に指摘されている事柄についても、実証と著者の推論をまじえながら解説されている。欠点としては、著者が木下恵介監督作品に少し肩入れし過ぎていることであろう。今日、木下恵介映画がやや忘れ去られかけているという原因についての、きちんとした言及もほしい。また、四騎の会?についての言及がないのは不満が残る。 とはいえ、この本を読めば木下恵介映画を見たくなることは必定であり、映画館での上映を強く期待する!
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木下恵介が、同じ昭和18年にデビューした黒澤明と、戦後の長い時期にわたって男の黒沢女の木下と並び称されながら、なぜ後年大きく知名度に差ができるようになったのか。これまでもさまざまな説が唱えられて来た。 海外での評価に差があったこと(映画祭での受賞がほんの紙一重のものであることが強...
木下恵介が、同じ昭和18年にデビューした黒澤明と、戦後の長い時期にわたって男の黒沢女の木下と並び称されながら、なぜ後年大きく知名度に差ができるようになったのか。これまでもさまざまな説が唱えられて来た。 海外での評価に差があったこと(映画祭での受賞がほんの紙一重のものであることが強調されている)。 あまりにさまざまなジャンルに渡り多彩なテクニックを弄して作られたので、これが代表作(黒沢の「七人の侍」、小津の「東京物語」、成瀬の「浮雲」)という一本が決めにくく、後から追いかけて見るのにとっつきにくいこと。 など、色々あると思う。 ここで筆者は、日本で戦後後退した価値観に木下が強く執着したことを重視している。 その最たるものはずばり「親孝行」に代表される家族愛だ。また「天職」という言葉に見られる仕事を通じた社会に対する責任感であり、あるいは「地の塩」といわれる社会の大半を占める無名で勤勉で倫理観の強い人々に対する称賛だったりする。 こうやって書いていてむずむずするくらい、カタい言葉が並んだが、その一方で筆者は木下がきわめて辛辣な批判精神、ドライな感覚、執念深さ、シニシズムなどの持ち主であることを指摘することを忘れない。 作品数が多い上に「喜びも悲しみも幾年月」とその直後の「風前の灯」が同じ佐田啓二と高峰秀子主演で、前者の夫婦愛を後者でからかうように仲の悪い夫婦役をやらせたように、わざと一筋縄でいかないよう作っているようだからトータルな形での木下恵介論が出にくい。 本書も作家論というのとはやや趣きが違う。「20世紀を見抜いた男 マックス・ウェーバー物語」がウェーバーの伝記でも社会学の研究書でもないように、きわめて周到な調査の裏打ちをもって木下恵介を描きつつ筆者自身が時に読売新聞の社員として、あるいは映画評論家として、また直木賞作家として戦後を生きて来た間に、若いうちは伝統的な倫理観・価値観に反発してきた(その最たるものが黒澤明、特に「赤ひげ」をその圧倒的表現力を認めつつ「家父長的」と批判したこと)に対し、今に至って改めて日本人は、また自分は何を捨てて来たのかを検証した、一個の「作品」というべきだろう。
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