![痴漢とのぞき 人妻・三人の私生活 フランス書院文庫](https://content.bookoff.co.jp/goodsimages/LL/001280/0012800716LL.jpg)
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痴漢とのぞき 人妻・三人の私生活 フランス書院文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | フランス書院/ |
発売年月日 | 2005/02/10 |
JAN | 9784829613306 |
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痴漢とのぞき
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1件のお客様レビュー
幻と化した3作目
作者の通算3作目だが現時点でフランス書院文庫の公式サイトには作品が見当たらず、何らかの理由でカタログから削除されている模様。そのため電子化の予定も立たないであろうことから大袈裟に申せば幻の3作目と言えそうである。90頁前後の中編が3編収録されており、短編作家たる作者の纏めの上手さ...
作者の通算3作目だが現時点でフランス書院文庫の公式サイトには作品が見当たらず、何らかの理由でカタログから削除されている模様。そのため電子化の予定も立たないであろうことから大袈裟に申せば幻の3作目と言えそうである。90頁前後の中編が3編収録されており、短編作家たる作者の纏めの上手さと短編では生じがちな官能面の物足りなさを補ったバランスの良さが感じられる。2つのテーマを示したメインタイトルだが、それぞれのテーマに特化したのではなく、両方の要素を全話に盛り込んでいるのはタイトルありきで執筆したかのようである(官能小説の通例では執筆後に編集者がタイトルをつける)。 普段から覗き見をしていた隣人の新妻が電車痴漢に遭遇したのを目にして自分もと躍起になったり、家庭教師先の母たる熟妻に目をつけた主人公が娘も篭絡して母娘丼に持ち込んだり、痴漢に遭っていた若妻たる姉とその男を追跡したら自身も巻き込まれたりと、2つのテーマを巧みに織り交ぜたエピソードが並んでいる。サブタイトルの「人妻」も含んだ3つテーマが折り重なっているとも言える。 一応は凌辱の範疇に入るかと思うが、痴漢されてカラダの疼きが収まらない隙を突いて迫るといったアプローチの下地が用意されている。凌辱や誘惑といったジャンル分けよりもタイトルのごときシチュエーションを巧みに利用してヒロインに近づく主人公の作品群なのであろう。 主人公とヒロイン、それぞれの視点で交互に描かれていく描写には淫靡さが漂う。この分野を得意とする作者の面目躍如にして真骨頂が堪能できる。3つの分かれたエピソードではあるが、それは主人公も3人いて、結末も3種類あるからであり、あるいは3人ヒロインの長編が途中で線引きされているとの見方もできなくはない。各エピソードに多様性がありながらも淫猥度においては総じて一定の水準にあるからである。裏を返せば、これら3つのエピソードを膨らませた、独立した長編として3作品出してほしかったくらいである。
DSK