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中国の妖怪 岩波新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店/ |
発売年月日 | 2005/04/20 |
JAN | 9784004202356 |
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中国の妖怪
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中国の妖怪
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商品レビュー
4.4
6件のお客様レビュー
妖怪事典のようなものと思いきや、学術的・学際的内容に居住まいを正してしまう。 龍は聖獣化されたことで、権力者に飼い馴らされたような印象だ。 動物文様にせよ植物文様にせよ、最初に動植物ありきではなく、人の HORROR VACUI(空白の恐怖)が生んだウネウネ・グルグル模様が...
妖怪事典のようなものと思いきや、学術的・学際的内容に居住まいを正してしまう。 龍は聖獣化されたことで、権力者に飼い馴らされたような印象だ。 動物文様にせよ植物文様にせよ、最初に動植物ありきではなく、人の HORROR VACUI(空白の恐怖)が生んだウネウネ・グルグル模様が蛇などのモチーフに触発されて発展したという指摘はうなずける。 「山海経」が書かれた頃には人面獣身の妖怪がはびこっていたのに、後世、とりわけ「西遊記」では獣面人身の妖怪ばかりになる理由が明かされる。西洋とは逆に、中国では「異類から人への変身譚が圧倒的に多い」ことが鍵か。 本書では沙悟浄=ヨウスコウカワイルカ説に肩入れしている。後続の著書ではヨウスコウアリゲーター説を採っていたように思う。
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『おもちゃ箱をひっくり返したかのような』妖怪本かと思い手に取ったら、こっちが思わずひっくり返りそうになっちまったい。 龍の文字から始まる前半は、正直難しく、所どころ読み飛ばした。 が、後半、『霊獣と魑魅魍魎』以降の話は、面白いうえに分かりやすい。 日をおいて、しっかりと読み直した...
『おもちゃ箱をひっくり返したかのような』妖怪本かと思い手に取ったら、こっちが思わずひっくり返りそうになっちまったい。 龍の文字から始まる前半は、正直難しく、所どころ読み飛ばした。 が、後半、『霊獣と魑魅魍魎』以降の話は、面白いうえに分かりやすい。 日をおいて、しっかりと読み直したい一冊となった。
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中国の「妖怪」―と言っても、いわゆる魑魅魍魎の類だけではなくて、「龍」「麒麟」「四神」などの比較的メジャーな神獣から論考を進めていく一冊。文献学にとどまらず、図像や文様の分析や他文化との比較と様々な角度から「妖怪」を腑分けしていく、その過程がとってもスリリング。 中国文明の美術...
中国の「妖怪」―と言っても、いわゆる魑魅魍魎の類だけではなくて、「龍」「麒麟」「四神」などの比較的メジャーな神獣から論考を進めていく一冊。文献学にとどまらず、図像や文様の分析や他文化との比較と様々な角度から「妖怪」を腑分けしていく、その過程がとってもスリリング。 中国文明の美術品などの展示会は好きでよく見に行くけれど、デザインがダイナミックで面白いのは大抵秦代くらいまでのごく初期の文明で、それ以降だとよい意味でも悪い意味でも「デザイン化」してしまうなぁ、という印象は以前から抱いていた。そのことはこの筆者の言を借りれば「龍が飼いならされてしまった」ということなのだろうと思う。 個人的には、饕餮(とうてつ)文に関する考察が印象的だった。この太い線画の文様、ネイティブアメリカの人達が描く摸様に言われてみたらよく似てるわ。
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