ザメンホフ通り エスペラントとホロコースト

ロマンドブジンスキ(著者), ルイ・クリストフザレスキ=ザメンホフ(著者), 青山徹(訳者), 小林司(訳者), 中村正美(訳者)

• 販売会社／発売会社: 原書房/
• 発売年月日: 2005/01/24
• JAN: 9784562038619

商品レビュー

2017/03/27

ヒトラーはエスペラントに関して実に明確な考えを持っていた。エスペラントを禁止させた原因は創始者であるザメンホフが

ユダヤ人だという人種的な出自だったから。ヒトラーは「我が闘争」では、エスペラントのことを『ユダヤ人どもが他の民族

の大衆をこの言語によってたやすく統治できるように、特に大衆向けに考案された言語である』と述べている。その他にも当

初、ソ連でエスペラントが成功を収めており、政治的な宣伝に使用されたので、エスペラントを共産主義者たちの言語である

と説明するのは簡単だった。権力を握ると、すぐさまナチスは労働者のエスペラント諸団体を解散させた。そこには中立性を

表明し続けるブルジョア的なドイツエスペラント協会への参加を望まなかったエスペランティストたちが集まっていた。