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やっぱり「不良」でした(下)
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やっぱり「不良」でした(下)

原笙子(著者)

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やっぱり「不良」でした(下)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文芸社/
発売年月日 2005/08/15
JAN 9784286000794

やっぱり「不良」でした(下)

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商品レビュー

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2021/09/08

前回読んだ上巻が面白かったので、下巻も借りてきた。2005年に書かれた本で、上巻を読んでいた時から筆者は死期が近いのを予想していたのでは、と感じていた。実際、この原稿を書き終えた頃に余命宣告をされ、この年の秋に亡くなっている。 下巻ではさらに、心筋梗塞に一度なりかけたりもしてお...

前回読んだ上巻が面白かったので、下巻も借りてきた。2005年に書かれた本で、上巻を読んでいた時から筆者は死期が近いのを予想していたのでは、と感じていた。実際、この原稿を書き終えた頃に余命宣告をされ、この年の秋に亡くなっている。 下巻ではさらに、心筋梗塞に一度なりかけたりもしており、より一層人生の回顧録の趣になっている。旧満州から命からがら引き揚げ、家族内の軋轢、意に反した内容に化けてしまった「不良少女とよばれて」のドラマ化、それでも経済的には非常に恵まれるようになったことなどを改めて振り返っている。 72年の生涯を濃密に生き抜いて悔いはないようだが、それでも後に残す親しい人達(特に夫)のことを考えると、無念も滲み出ている。 亡くなる直前に書かれた故か、筆者がすぐそばで語りかけているような印象を受けた一冊だった。

Posted by ブクログ