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後深草院二条 『とはずがたり』の作者 日本の作家100人
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後深草院二条 『とはずがたり』の作者 日本の作家100人

西沢正史(著者), 藤田一尊(著者)

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後深草院二条 『とはずがたり』の作者 日本の作家100人

定価 ¥1,980

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 勉誠出版
発売年月日 2005/01/14
JAN 9784585051770

後深草院二条

¥770

商品レビュー

3.7

3件のお客様レビュー

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2024/09/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

この古典は、かなりスキャンダラスだということで、王朝文学にもそんなものがあるのか~と興味を持ちました。 よく考えたら、源氏物語だってかなりスキャンダラスですが、架空の話ですし、リアルな性的描写などないわけですが、とはずがたりは実話な上、平安中期の文学と比べると踏み込んだ描写のようです。 さて、そんな『とはずがたり』を世に残した二条はどんな人なのか。そちらに関心がむき、この本を手に取りました。 この本の構成は 第1章 後深草院二条の人生 第2章 『とはずがたり』を読む からなります。 第1章では、『とはずがたり』とその他の歴史的資料などから、二条の人生を追います。二条の記した出来事の年時が歴史資料と合わない点が取り上げられ、どのような理由で事実の隠蔽のための改竄がなされたのか、また政治的な出来事や貴族たちと二条の関わりが考察されています。しかし、まだまだ不明な点も多いらしく、『とはずがたり』を執筆した二条の当時の本当の気持ちもその点ではっきりしてはいないのかも知れないですね。 第2章では、二条と後深草院、二条と有明の月の関わりが記されている場面の古文とその解説です。読んでみたものの、古文が苦手な私には難しかったので、あとで現代語訳を読むとします。 美人で性に奔放?な二条のモテ自慢かとも思われる『とはずがたり』です。しかし、たとえ一部モテ自慢だったとしても、実際は、家庭的な愛情に恵まれなかった二条が、不運にも母親のお腹のなかにいる内から、性倒錯的傾向のある後深草院に執着され、その性的・政治的欲望に利用され、捨てられる様は悲しい。はじめはストーカーみたいな有明の月との純愛・激愛とも言われる関係は、一時、後深草院の呪縛から解き放ったかに見えます。しかし後年、後深草院との交流の記述や葬列を裸足で追ったことを考えると、有明の月とは比べ物にならないほど、後深草院は人生のはじめから終わりまで深く二条の人生を支配し、二条を毒していたのでしょうね。 なんて、全文読んでないので、ははは。とにかく、この本から受ける印象は、二条は悲しい人だということでした。 前半の男性関係に忙しかった部分が強烈すぎて、後半の女西行の部分は、第1章では割かれる紙面が少なく第2章では全くないこともあり、印象が薄いのですが、二条がかなり行動的です。昔の女性なのにこんなに旅したのか~。子供産んでも、病んだりしてないようなので、丈夫な人でもあったんでしょうか。やはり、ここの部分も現代語訳でちゃんと読もう。ちゃんと読んだら、『とはずがたり』の印象が変わるかな?

Posted by ブクログ

2010/03/03

前半で二条の経歴について研究史を踏まえて記し、後半は「とはずがたり」の抜粋と解説。この解説が、「激愛」とか「好色三兄弟」とか「援助交際的な純愛」(あのう、援助交際は(少女)売春て意味なんですけどお。物心の援助を受けていたとはいえ、西園寺実兼との間を援交といったらいくらなんでも2人...

前半で二条の経歴について研究史を踏まえて記し、後半は「とはずがたり」の抜粋と解説。この解説が、「激愛」とか「好色三兄弟」とか「援助交際的な純愛」(あのう、援助交際は(少女)売春て意味なんですけどお。物心の援助を受けていたとはいえ、西園寺実兼との間を援交といったらいくらなんでも2人に気の毒(^^;)とか、目を見張るようなw表現が散見する代物(表現はヘンだが、内容はそんなにヘンでもない)。 ウィキとかも調べていたら、松岡正剛の千夜千冊でも取り上げられているのを発見したが、これが支離滅裂。基本的にこの人、近世以前の歴史や文芸にあまり知識がないと見受けられるのだが、それにしても「とはずがたり」の毒気にあてられたか? 昼ドラもまっつぁおなドロドロ波乱万丈な人生はロマンと妄想をかきたてるが、まとまった伝本は1件のみで、昭和に入るまで一般に知られていなかったというが、よくも偽書と思われなかったもの(それとも疑われた時期もあったのか?)。「とはずがたり」自体にもロマンがある。

Posted by ブクログ

2007/04/14

ワタシの卒論「とはずがたり」を描いた女性についての本。 何一つ重なる人生ではないけど、ワタシは彼女の気持ちが本当にわかる。「女って、こういうこと」を具現化したのが、彼女の人生だと思う。

Posted by ブクログ

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