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勝海舟(六) 明治新政 新潮文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社 |
| 発売年月日 | 1969/01/28 |
| JAN | 9784101153100 |

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勝海舟(六)
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商品レビュー
3.8
9件のお客様レビュー
江戸城無血開城をやってのけた勝海舟。前上様について駿府へ移住し、頼られ、憎まれを繰り返す。 生涯を描き切るものだと思っていたが、徳川家の終焉とともに小説は終わる。 解説で、子母沢寛が勝小吉の位牌を祖父のものと一緒にまつっていると。かなり思い入れのある作品だったんだろうなぁ。 半年...
江戸城無血開城をやってのけた勝海舟。前上様について駿府へ移住し、頼られ、憎まれを繰り返す。 生涯を描き切るものだと思っていたが、徳川家の終焉とともに小説は終わる。 解説で、子母沢寛が勝小吉の位牌を祖父のものと一緒にまつっていると。かなり思い入れのある作品だったんだろうなぁ。 半年かけて全6巻、読了!!! やはり当時の人は、死に方にこだわっていて、かっこいいなと思う。僕も、自分が納得のいく死に方ができるように、生きたい。 神戸のゆかりある地を回ってみようかと思う。
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5に続いて、江戸城の明け渡しから明治への激動期、海舟の真骨頂が発揮される場面であると同時に、負ける側の悲哀が漂う寂しい部分でもある。司馬遼太郎などによる、攻める官軍側の話に馴染んだ感覚からは、負けて退散する側の無能と混乱ぶりには、「そうだったのか」的な新鮮な発見も数多くある。幕府...
5に続いて、江戸城の明け渡しから明治への激動期、海舟の真骨頂が発揮される場面であると同時に、負ける側の悲哀が漂う寂しい部分でもある。司馬遼太郎などによる、攻める官軍側の話に馴染んだ感覚からは、負けて退散する側の無能と混乱ぶりには、「そうだったのか」的な新鮮な発見も数多くある。幕府徳川家の減封による駿府への移転事業は凄惨なものだった。時代に敗れての撤退戦は悲惨だ。 薩長の官軍に対して徳川幕府と慶喜、幕臣でありながら両者の間を調整する勝海舟、関わる人間のそれぞれの人物像や複雑な思惑、次から次に問題が発生し読者を飽きさせない。 勝海舟の、時代感覚と日本という国への愛情・当時の因循固陋な思考への反感・次代の有為人材への仮託・赤誠・義理等々、江戸の庶民的な視点も交え、時には繊細に八面六臂の活躍が展開される。 福沢諭吉との関係は教育者である思想家と現実の政治を担う人の立場の違いであり、思考や性格も異なり、結果「痩せ我慢」と「行蔵は我に存す」の犬猿関係になる、ムベなるかなである。 攘夷派や官軍側から命を狙われ、幕府の抗戦派からも嫌われ、西郷隆盛や大久保一翁等数少ない「同志」との交流を通しての調整には、次の日本を作る責任感や使命感を感じさせる。山岡鉄舟や益満休之助・吉岡限大夫等の活躍も目を引く。 そんな流石の勝でも、慶喜からの不信猜疑には、参ってしまい虚しさや疲労感に囚われる。慶喜には徳川家や自分だけしか考えられない狭さと狡さや貴種育ちの弱さがあったのかもしれない。 この長編には、起承転結の「結」がなく、いつの間にか突然に終わる。その先どうなるか気にもなるが、現実とはそんなものというさっぱりした感じでもある。 昭和16年から21年まで、戦中戦後の激動期にこの小説を新聞に描き続けた子母沢寛、この長編小説は作者自身の時代と戦った心の軌跡であったのかもしれない。とにかく面白かった。
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江戸城明渡し後も、軍艦引渡しを拒む榎本武揚は旧海軍を率いて脱走、一方、徹底抗戦を唱える旧幕臣たちは彰義隊を結成して上野東叡山寛永寺にたてこもり政府軍と対決、壊滅した。 勝は天子の東下と時をあわせるかのように、今やわずか70万石となった徳川の藩地駿府へ下って行く。 反政府勢力の牙城...
江戸城明渡し後も、軍艦引渡しを拒む榎本武揚は旧海軍を率いて脱走、一方、徹底抗戦を唱える旧幕臣たちは彰義隊を結成して上野東叡山寛永寺にたてこもり政府軍と対決、壊滅した。 勝は天子の東下と時をあわせるかのように、今やわずか70万石となった徳川の藩地駿府へ下って行く。 反政府勢力の牙城会津も倒れ、榎本は蝦夷へ・・・・・・。 (当書裏表紙あらすじより) 江戸城明渡し直後の混乱の状態を幕臣の立場から描いているのは新鮮でした。 そのためか、5巻・6巻は一気に読むことが出来ました。 ただ、読みにくいところも多々あり、特に当時の手紙などを書き出すときに古い書き方、漢字とカタカナで書かれていると読みづらくて、後半はそういった部分は完全に読み飛ばしていました。 とことん合わないんだな、と改めて感じましたが、最後の最後の解説を読んで納得しました。 本著は書かれた年代が古いんですね。 戦中・戦後に書かれたものだそうです。 戦後、GHQ占領下において小説などは禁止されていた時期があったそうですが、本著はその禁令を免れていたのだそうです。 GHQ占領下になった時期に、ちょうど江戸城明渡しを描いている時期と重なり、江戸城明渡しをGHQの日本進駐を判りやすく解説している、とか何とか言って納得させたんだとか。 つまり書かれた時期は戦前・戦中・戦後、ということになるようです。 それだけ古ければ、戦後生まれの私には読みにくくて当然です。 子母沢寛の小説は旧体制側の人間を描いているのが多いそうです。 しかもどちらかというと脇役などの人々を丁寧に描いているんだそうです。確かに、本著は勝海舟以外の人々が非常に多く出てきていました。 解説まで読んで、最後まで読んだ、と思える作品でした。
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