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陽気な幽霊 伊集院大介の観光案内
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陽気な幽霊 伊集院大介の観光案内

栗本薫(著者)

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陽気な幽霊 伊集院大介の観光案内

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社/
発売年月日 2005/05/30
JAN 9784062129855

陽気な幽霊

¥220

商品レビュー

2.4

7件のお客様レビュー

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2011/09/18
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※このレビューにはネタバレを含みます

図書館より。 自分で読んだ時もヒドイなこりゃと思ったけど、他の読書レビューでも軒並みひどいひどい言われていたので、わたしだけがそう思ったわけではなく一般的な評価だったのね、と暗々裏安堵。 わたしは栗本薫という作家についてよく知らない。 大御所なのかも、本格ミステリについてどのように評価されているかも。 これが彼女の作品に触れる1回目なので、勿論本作をもって彼女の全作品を評価することはできない。 けれどあえて言わせてもらえば、わたしは伊集院大介をあまり好きになれなかった。 話の構造と内容がすでにおかしい、というかこんなにページが必要なのかという容量。 前半まるまる半分が、事件と無関係な京都観光の話であるうえに、その肝心の京都市内の様子や情景の描写も特に多くない。ずっと、伊庭のごたくと伊集院の旅行観が脈絡なく綴られているのみで、浅見作品のような旅情ミステリものとして読むにも中途半端だ。 後半に入り、やっと事件+解決編にかかるかと思いきや、折角の寺というロケーションや、ミステリーツアー催行中という設定、その後に起こる宙釣り事件、塔から吊り下がり事件というアイテムを、自分で用意しておきながら、まったく活用できていない。いみじくも本格推理をうたう作品ならば、劇中に出てくるこうしたピースをきちんと回収して、美しい完成形にしてほしいのだが、今回の作品をみていると、これらのピースが完全に描き割り扱いだ。 「本当の事件」にしても、冷静になって考えれば、伊集院は犯罪を予測して止めただけにすぎず、その後には動機などのミステリファンが一番知りたいことが全く明かされない。 そして私が一番ひっかかったのは、途中で伊集院が繰り出す「犯罪に対する見解」だ。 彼は人間が好きで、犯罪行為を暴くのは人間という存在の不可思議にとても惹かれているからだ、という見解は、それ単体ではとても好感が持てる。 しかしなぜかひどく鼻もちならない感じがしたのは、偏にそういう「犯罪への考え」を自分からペラペラと話してしまっている点だと思う。殺人が起きないで済むなら起きない方がいい、というのは、中禅寺秋彦もそう語っている。彼の方が何倍もわたしにとって好印象なのは、彼はその考えを系統立てて得意げに、自分の意見という形で誰かに吹聴したわけでなく、状況を見てぎりぎりまで黙秘し、どうにもならなくなった時点、あるいは自分が関与することで事件を回避できると判断したときにのみ、真相を語る、という姿勢があるからだと思う。 そもそもこの作家、登場人物に語らせすぎだ。 作家なら、描写で語れよ。 探偵が探偵する理由なんてもの、探偵の背中で語らせられないようでどうする。 繰り返すがわたしは栗本氏の作品は初読なので、 これだけで氏の作品すべてを否定するつもりはないけれども、 結構作品数もあるミステリシリーズだっただけに、 ハズレの鉱脈を引き当ててしまったかなとちょっとがっかりしている。

Posted by ブクログ

2011/09/03

伊庭緑郎に騙されるような形で「名探偵とゆく京都ミステリーツアー」のゲストになった伊集院大介。だが旅行会社の仕込みとは思えぬリアルな事件の続発に参加者たちはうろたえ始める……。

Posted by ブクログ

2010/05/30

実はストーリーとしては物足りなかったですが、いつものアトム・伊庭公とのやり取りが懐かしかったです 必然性が少なかったのと、未然に防ぐのを探偵の役目と言うのならば、もう少しやり方があった気がします (彼女(失礼)がかわいそう・・・)

Posted by ブクログ

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