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環境美学への途上 存在論美学から環境美学へ
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環境美学への途上 存在論美学から環境美学へ

石田正(著者)

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環境美学への途上 存在論美学から環境美学へ

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 晃洋書房/
発売年月日 2005/07/20
JAN 9784771016729

環境美学への途上

¥1,925

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2010/09/03

環境美学はいま、一番興味を持っているテーマ。 現代において、風景よりもむしろ環境ということばが多く使われるようになっている。風景は近代と結びついた概念で、風景画の成立は芸術が美的自律性を獲得したことによる。 それに対して、現代では自然破壊の現状を受けて「自然環境美学」が出てきた。...

環境美学はいま、一番興味を持っているテーマ。 現代において、風景よりもむしろ環境ということばが多く使われるようになっている。風景は近代と結びついた概念で、風景画の成立は芸術が美的自律性を獲得したことによる。 それに対して、現代では自然破壊の現状を受けて「自然環境美学」が出てきた。自然環境は、芸術の類似物として捉えられている。たとえば「緑」が美しい、というのも私たちが自然を芸術のように捉えているため、私たちの粗雑な美意識によってできているイメージ。だから、自然環境美学の中ではそのような自然の画一的なイメージを作り上げるのではなく、自然の多様性を一つの大きな条件にすべきだとフィンケを中心に述べられている。 ハイデガーの地ー天ー神ー人ー論によると、建てることも住まうことも人間が地上に存在する仕方であり、我々が地上に存在することは同時に天の下に存在することであり、さらにこの二つは神的なものの前にとどまっていること、そして死すべきものたちと共存していることでもある。 そしてこの4者を一つにとどめて集めているものを「物(Ding)」と呼ぶ。実例としては、橋が挙げられている。橋はOrtという在り方で、4者をひとつにしてその周りに集める。 ハイデガーの建ー住ー考論では、芸術論が生活世界ないし環境まで拡張される。その芸術論は伝統的な美学とは異なり、人間中心ではなく存在論的解釈学の芸術概念である。 たとえば近代の伝統的な芸術は、美術館の中で展示されることで生活世界ないし環境から隔離してきたが、環境芸術はそこを飛び出してlいく。 なんだかまとまりのないメモにしかならず…。 漠然と考える。私が環境美学に大きな関心を持つのは、もはや伝統的な美学ではたちうちできない現代アートの中でも、特に既成の美術館という枠組みを飛び出た表現の種類としての環境芸術について考える環境美学は大きな意味がを持つと思うからだ。現代は自然破壊などが進んでいるが、環境芸術がそれを食い止める契機、すなわち人々に自然をなくしてはいけないものだと本能的に切に感じさせる可能性を持っていたとしたら…実学のように直接的にではなくても、芸術にしかできないアプローチで世の中を変えられるような気がする。 というまたもやまとまりのない話しになるが、今後もこの分野について勉強したい!

Posted by ブクログ