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東京小説 講談社文芸文庫
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東京小説 講談社文芸文庫

野坂昭如(著者)

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東京小説 講談社文芸文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社/
発売年月日 2005/06/10
JAN 9784061984080

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商品レビュー

3.7

3件のお客様レビュー

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2024/09/03

今から3-40年も前の短編なんだけど、びっくりするほど今の東京。滑らかに流れるような文体、あめりかひじきなどでも思ったけど力強くて読みやすくて良い。

Posted by ブクログ

2012/07/03

1988年から1989年にかけて『小説現代』に連載された連作短編シリーズ。バブル景気のまっただ中、そして昭和から平成へと年号が変ったまさにその時に連載されていた作品。野坂作品でよく出てくるテーマを扱いながらどこか冷めて漂白されたような体温のない雰囲気が当時の世相を色濃く反映してい...

1988年から1989年にかけて『小説現代』に連載された連作短編シリーズ。バブル景気のまっただ中、そして昭和から平成へと年号が変ったまさにその時に連載されていた作品。野坂作品でよく出てくるテーマを扱いながらどこか冷めて漂白されたような体温のない雰囲気が当時の世相を色濃く反映しているような気がする。「純愛篇」の乙女的なロマンチシズム漂うオチと「隅田川篇」の意表を突く着地点と物悲しい余韻が個人的にはお気に入り。

Posted by ブクログ

2010/06/07

東京という街ならではのちょっと歪んだ現代人の姿を切り取った短編集。筋はともかく文章だけで読ませる作家陣に傾倒しつつあったこの頃に水を差すような、かっさかさに乾ききった文章に、久々に衝撃を受ける。相変わらずの無頼さ加減が由来すると思われる戦中戦後のどん底の生い立ちを振り返る文章も見...

東京という街ならではのちょっと歪んだ現代人の姿を切り取った短編集。筋はともかく文章だけで読ませる作家陣に傾倒しつつあったこの頃に水を差すような、かっさかさに乾ききった文章に、久々に衝撃を受ける。相変わらずの無頼さ加減が由来すると思われる戦中戦後のどん底の生い立ちを振り返る文章も見られ、興味深く読んだ。けれど否応なく感じられる古くさい感じは、日本の時代を他のどこよりも鋭敏に反映する東京という街を活写すればするほど避けがたく纏うことになる泡沫の時代性の証左なんではあろうなあ。

Posted by ブクログ

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