![歌う砂 グラント警部最後の事件 論創海外ミステリ19](https://content.bookoff.co.jp/goodsimages/LL/001279/0012790396LL.jpg)
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歌う砂 グラント警部最後の事件 論創海外ミステリ19
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 論創社 |
発売年月日 | 2005/06/15 |
JAN | 9784846005146 |
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歌う砂
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商品レビュー
3.5
4件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
「時の娘」のグラント警部の作品なので。 閉所恐怖症になってしまったグラント警部が休暇を取り、 釣りをしようと従兄弟の家へ向かう。 その途中、夜行列車から降りようとした時に、 車掌が乗客が死んでいるのを発見したのに遭遇する。 その男が残した詩の謎に魅かれ調べるうちに閉所恐怖症は治るが、 いつのまにかアメリカ人と、 アラビアのウバール遺跡(この本ではワバール)の謎の遺跡を追うことに。 従兄弟の妻がグラント警部の昔の恋人で、 今は恋心が無いことを自覚しながら昔を懐かしむ場面や、 子爵夫人と結婚しようかと思った場面も良かったが、 一番印象に残ってしまったのは、死体を発見した列車の車掌だった。 仕事は怠ける、でも乗客から金を脅し取り金持ちになりながら、 年金目当てに嫌々仕事を続けている男。 わずか二頁ほどでこんなに嫌な印象を与えられるとは、 著者の腕はすごい。
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休暇でハイランドへ向かう途中の列車で若い男の死体と遭遇したグラント警部。だがそれはフランス人シャルル・マルタンの事故として処理された。が、現場にあった新聞への走り書き「歌う砂」が気になり新聞広告を出すと、アメリカ人青年タッドが現れ親友のイギリス人ビル・ケンリックが約束の日にずっと...
休暇でハイランドへ向かう途中の列車で若い男の死体と遭遇したグラント警部。だがそれはフランス人シャルル・マルタンの事故として処理された。が、現場にあった新聞への走り書き「歌う砂」が気になり新聞広告を出すと、アメリカ人青年タッドが現れ親友のイギリス人ビル・ケンリックが約束の日にずっと現われないという。 親友が行方不明だというタッドが現れるまで、ちょっと退屈だった。がここから俄然面白くなった。ビルとタッドは飛行操縦士で荷物を運んでいた。タッドはビルはアラビアあたりで何かを発見したというのだ。 ここからはアラビアの謎の遺跡の話への追跡話となる。ちょっと「第三逃亡者」(原作・ロウソクのために1シリングを)で若い男女二人が謎の男を追う雰囲気になってくる。最後は遺跡をめぐりちょっとしたどんでん返しの結末。 ハイランドに興味があるので、その描写が興味深かった。 著者のジョセフィン・テイはスコットランドのインヴァネス出身。「歌う砂」がヘブリティーズ諸島のクラダ島にあると聞き付け、グラントは向かう。ヘブリティーズでは「皆夏の短い間だけ来るからね」とか、クラダ島のホテルで出てきたのは、「ギトギトのオレンジ・キッパー、グラスゴーでできた食パンに、エジンバラの工場で焼かれ温めなおしてないオート麦ビスケット、ダンディーで製造されたジャム、カナダ製のバター、地元産はただひとつ、胃袋形に盛られた青白いクローディーチーズで、これが匂いも味もしないボロボロのカス」という表現。クラダ島は架空なのか。検索で地図をみても出てこない。 ジョセフィン・テイ:1896-1952.2.23没 1953発表(死後遺稿として発表) 2005.6.15初版第1刷 図書館
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「時の娘」で有名なテイの遺作。今作の探偵役も、時の娘でベッドディテクティブとして活躍したグラント警部です。 時の娘では入院中だったグラント警部が、今回は神経症に悩まされてヘロヘロメンタル、長期休暇を取得して心を癒やすために故郷へ戻る…という、なかなかに試練続きの主人公なわけですが...
「時の娘」で有名なテイの遺作。今作の探偵役も、時の娘でベッドディテクティブとして活躍したグラント警部です。 時の娘では入院中だったグラント警部が、今回は神経症に悩まされてヘロヘロメンタル、長期休暇を取得して心を癒やすために故郷へ戻る…という、なかなかに試練続きの主人公なわけですが、ハイランド地方の風景の美しい描写、食事シーンの面白さ、田舎の人々の愉快な描写…とテイの視線が優しい。 ミステリ部分だけでみると「うん?」と思うところもあるかもしれませんが、グラント警部の物語として&ハイランド紀行として併せて「ドラマ」として楽しめる一冊でした。
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