プレイボーイにさよなら(3) 三つの愛の詩 ハーレクイン・イマージュ

サラ・モーガン(著者), 竹中町子(訳者)

• 販売会社／発売会社: ハーレクイン/
• 発売年月日: 2005/09/05
• JAN: 9784596217745

商品レビュー

2010/05/28

男に騙されてばかりい…

[文庫ＯＦＦ]

男に騙されてばかりいた女性が、真の愛を手に入れるお話が３つ収録されています。

2009/03/21

ジェニーは亡き妹の赤ん坊を連れ、アレックス・ウエスタリングの住む海辺の家を訪ねた。赤ん坊の父親は金持ちのプレイボーイとして名をはせる彼だと、出産直後にこの世を去った妹が言い残したのだ。なんとしてでも父親の責任を果たしてもらおう。ジェニーはそう心に決めていたが、実際にアレックスの前に立つと、完全に言葉を失ってしまった。彼はまさに女性の理想を現実にした男性であると同時に、身がすくむほど冷たい雰囲気を漂わせていた。それでも勇気を奮い起こして詳しい事情を話したところ、アレックスはにべもなく否定し、ジェニーに立ち去るよう命令した。

「三つの愛の詩」の最終巻。三つ子の長男がヒーロー。
優秀な医師だけどゴシップ記事の絶えないヒーロー。不幸な子供時代の経験から永続的な関係を信じられず皮肉な見方をしている。そんなヒーローの元に突然現れたのが看護師のヒロイン。ヒロインの妹が産んだ子をヒーローの子だと言ってヒーローの家に押しかけてくる。正直、そういう行動は褒められないだろう。確かに妹はヒーローが父親だと言ったかも知れないけど、だからといって突然押しかけて子供との同居生活を強制する権利はないと思う。そういうなんだかＤＱＮな行動なヒロインなんだけど、憎めない。それは子供に父親を与えてやりたいという真摯な気持ち故だとわかるから。
ヒーローはヒロインと子供を迷惑に思いながらも次第に慣れていくし、自分のなかの本当にも気づいていく。その過程が自然だし二人が惹かれあっていくいく様子も自然。