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北方領土問題 4でも0でも、2でもなく 中公新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2005/12/20 |
JAN | 9784121018250 |
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北方領土問題
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商品レビュー
3.6
16件のお客様レビュー
一読してわかったことは、とにかく領土問題に客観的見解などない、ということだった。 だいたい、どこがあり得る「線」なのかということも、厳密にみると何とも言えないらしい。(千島列島の先かも知れない) 日本政府は現状を不法占拠と見なしているが、ロシアにはロシアの言い分があり、お互い...
一読してわかったことは、とにかく領土問題に客観的見解などない、ということだった。 だいたい、どこがあり得る「線」なのかということも、厳密にみると何とも言えないらしい。(千島列島の先かも知れない) 日本政府は現状を不法占拠と見なしているが、ロシアにはロシアの言い分があり、お互いの主張は近くなったり遠くなったりしつつ平行線をたどったままなのだ。 膠着状態が打開されない一因は北方領土が両国間にとって真に切実な問題ではないからだ、という指摘もあるが、宙ぶらりんな状況を早く解決しなければならないのは当然だろう。 著者は、もとロシアと中国の国境画定プロセスの研究者である。(現・北大スラブ研究センター教授) その立場から、領土(というか国境)問題に対してユニークな視点を提供している。 それが副題の「4でも0でも、2でもなく」である。結論だけポンと書けば、国後までは日本に戻せ、ということである。 落としどころとしてはアリなのではないか、と思った。また数十年にもわたって出口のない駆け引きを繰り返すより、現実的な線で決着をはかるのがお互いのためになりそうだ。
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クリル=千島列島の日露国境問題解決への現実的提言。中露国境画定を参考に、日露双方の「面子」が立つ形で「4でも0でも、2でもなく」、歴史的経緯に拘泥しないフィフティ・フィフティとして、国後・択捉間での国境画定と4島の「特別区」化による政治的妥協を提示する。約10年前の著作だが、そ...
クリル=千島列島の日露国境問題解決への現実的提言。中露国境画定を参考に、日露双方の「面子」が立つ形で「4でも0でも、2でもなく」、歴史的経緯に拘泥しないフィフティ・フィフティとして、国後・択捉間での国境画定と4島の「特別区」化による政治的妥協を提示する。約10年前の著作だが、その間の日露両国におけるナショナリズム世論の急台頭と国内政治体制の保守・硬直化を考慮すれば、極めて楽観的で実現性は薄い。鳩山一郎内閣の日ソ国交回復交渉を、外因的に不利な状況の中、粘り強い交渉を通して利益を勝ち取った成功例として再評価している点が注目される。
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その後、某社から竹島、尖閣を含めた解決策についても書かれておりますね。 中ロの事例を参考に、日ロ双方が納得できる方法を模索されていらっしゃいます。 ほかのレビューにありましたが、「北方領土問題」がいつから問題化したのか等の経緯や双方の主張・論点が書れている本は案外少ない。と書か...
その後、某社から竹島、尖閣を含めた解決策についても書かれておりますね。 中ロの事例を参考に、日ロ双方が納得できる方法を模索されていらっしゃいます。 ほかのレビューにありましたが、「北方領土問題」がいつから問題化したのか等の経緯や双方の主張・論点が書れている本は案外少ない。と書かれた方がいらっしゃって、それについて同意でした。 これからの人にとっては、そこの部分を知ることも今後のために不可欠だと思います。
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