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唐梅のつばら SHYノベルス
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 大洋図書/ |
発売年月日 | 2005/12/28 |
JAN | 9784813010463 |
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唐梅のつばら
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商品レビュー
4.3
13件のお客様レビュー
久しぶりに手に取った「その世界」が主軸の作品。 古のJUNE作品の流れを汲む作風…という印象はあったのだけど、途中で挫折しました。 気になったのは、ヤクザというものが単なるアイコンとして使用されているのか、この世界に必須の設定なのか…。そこは読み通していないので確認できませんが、...
久しぶりに手に取った「その世界」が主軸の作品。 古のJUNE作品の流れを汲む作風…という印象はあったのだけど、途中で挫折しました。 気になったのは、ヤクザというものが単なるアイコンとして使用されているのか、この世界に必須の設定なのか…。そこは読み通していないので確認できませんが、用意された設定と小道具の全てが、どこまでこの世界の確立に必要なものだと感じられるかがキーだと思っているので、それを確認するまで読み通す気力がもらえなかったことが残念です。 というか、セクシャルなものを含む愛に焦点が当たりすぎるジャンルは体力気力ともに読み通せなくなったのかも。 山本タカトの絵も、以前ほどには見通せなくなったものなあ。
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受が儚げにみえて強い。親子二代に渡り初乃に執着するヤクザの組長、純愛を貫きヤクザに身を落とす男。両極端な二人の間で真実の愛を求めながら、実は翻弄していたのは初乃の方かもしれない。まるでお耽美昼ドラ大河を観ているような緊迫感、最後の最後まで落としどころが分からずBLでこんなにドキド...
受が儚げにみえて強い。親子二代に渡り初乃に執着するヤクザの組長、純愛を貫きヤクザに身を落とす男。両極端な二人の間で真実の愛を求めながら、実は翻弄していたのは初乃の方かもしれない。まるでお耽美昼ドラ大河を観ているような緊迫感、最後の最後まで落としどころが分からずBLでこんなにドキドキしながら読むのは木原小説以来かな。それくらい面白くて痛くて切なかった。純愛と執着はどう違うのか、BLというか恋愛の根本的なテーマな気がします。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
初読み作家さんです。 BLではあまり見かけない、何とも言えない耽美な絵柄と表紙に 惹かれて購入してから早ウン年……。 表紙の手触りも少し変わっていて、眺めては温めてと繰り返して いると、あっという間に10年近く経ってました。 いや、2段組といい厚みといい、挿絵といい、何だかちょっと 読むのを躊躇うような濃厚さが漂ってたので、これは気合い 入れて臨まなきゃ!と思ってたもので。 そんなわけで、漸く読んだ感想としましては、とても良かった。 10年温めた割には月並みな感想になってしまいますが、だって 本当に良かったとしか言えないんですもの。 借金のかたに極道の家の男妾として養子になった初乃と、その家の 実子との確執。 家に出入りの植木職人との出会い。 自分を囲った養父との死別に、そこから繰り広げられる昼ドラも 真っ青なドロドロの愛憎劇……。 全体的に退廃的な空気に満ちていて、静かにストーリーは 続くんですが、内容はもうハードそのもの。 温度感のない文体が淡々と初乃の悲惨すぎる境遇をこれでもか、 これでもかとばかりに書き抉り、10年以上にも及ぶ初乃と 攻である将大との純愛を壮大なスケールで魅せてくれました。 三角関係とはちょっと違いますが、義兄の執着なども凄まじく、 この人のキャラがもの凄く立っていました。 ともすれば将大の存在が霞むくらい。 初乃の性格がじめじめしていた上に、文章の醸し出す雰囲気が どんよりしていたので、序盤は結構読むのがしんどかったのですが、 初乃が将大と生きていく覚悟を決め、籠から逃げ出したあたりから もうページを捲る手が止まらない! 先が気になって気になって、見つからないで捕まらないでと 手に汗を握りながらの展開がもう凄くドラマチックでした。 そうやって手に入れた、本当にささやかな幸せも長くは続かず、 再び籠の鳥になってしまった初乃がたまらなかったのですが、 そこからがもう神展開。 義兄の手紙に初乃と一緒になって嗚咽し、最後の最後に漸く 見えてきた明るい未来に心の底からほっとします。 幸せたっぷりなハッピーエンドではなかったけれど、それでも 長い冬をじっと耐え、春を知らせる蝋梅のような生き方をした 初乃を、最後の方では愛しく思えて仕方がなくなってきてます。 そして挿絵のクオリティも半端ない。 好き嫌いは分かれる絵柄ですが、この作品はこの絵だからこそ 良かったと思うくらい嵌ってます。 その辺を考えると、あの表紙の豪華さの意味も分かるような 気がします。
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