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こちら本の探偵です ちくま文庫
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こちら本の探偵です ちくま文庫

赤木かん子(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房/
発売年月日 2005/09/10
JAN 9784480421258

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商品レビュー

3.5

4件のお客様レビュー

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2012/09/10

もう四半世紀前になるこの本の初刊時に比べると、図書館蔵書や書誌情報はWebで簡単に検索できるようになったし、断片的な情報でもうまくググればけっこう目当ての本の情報にヒットする。 それでも人力検索系サイトでは本探しの質問がたびたび出るし、2ch読書系各板の「思い出せない題名スレ」も...

もう四半世紀前になるこの本の初刊時に比べると、図書館蔵書や書誌情報はWebで簡単に検索できるようになったし、断片的な情報でもうまくググればけっこう目当ての本の情報にヒットする。 それでも人力検索系サイトでは本探しの質問がたびたび出るし、2ch読書系各板の「思い出せない題名スレ」も投稿が途切れない。そういえば、Web本の雑誌の読書相談室は、だいぶ前に終わっちゃったんだよなあ。 昔読んだ思い出の本をもう一度読み返したいというのも、それを教えてあげたいというのも、本好きの性なのだと思う。ましてや、子どもの頃の思い出と直結する児童書ならなおさら。

Posted by ブクログ

2012/01/01

ふと、子供の頃読んだ本の断片を心の片隅から、たぐり寄せ、あの本は何だったんだろうと懐かしく思い出す大人は少なくない。その本を確かめ、出来れば再び手にしたいと思う気持ちもよくわかる。 作者は、児童文学好きが高じて作った小冊子から、思いもかけず、そうした人々の思い出の一冊を探し出す...

ふと、子供の頃読んだ本の断片を心の片隅から、たぐり寄せ、あの本は何だったんだろうと懐かしく思い出す大人は少なくない。その本を確かめ、出来れば再び手にしたいと思う気持ちもよくわかる。 作者は、児童文学好きが高じて作った小冊子から、思いもかけず、そうした人々の思い出の一冊を探し出す“本の探偵”としての日々が始まる。たくさんの捜索依頼の手紙には、その人それぞれの本に対する思い出と愛情が綴られ、本好きとしては興味深い。 そして、更に作者の児童文学に傾ける熱い情熱、話口調そのままのかん子さんの率直で真摯な対応には、とても感心させられる。 もとは、文庫化した2005年から、遡って20年前の奮闘記ではあるが、面白いし、子どもの頃の読書を通しての内的体験の深さをしみじみ感じる一冊でもある。

Posted by ブクログ

2006/08/08

 赤木かん子さんといえば、「本の探偵」としてとても有名ですが、「本の探偵」を思い立った経緯や探偵奮闘記などが綴られた本書が、初版から20年経って、ようやく文庫落ちしました。遅れてきた読者なので、これ幸いと購入して、面白さのあまりに一気読み。 とにかく「児童書が、本が大好きなの♪」...

 赤木かん子さんといえば、「本の探偵」としてとても有名ですが、「本の探偵」を思い立った経緯や探偵奮闘記などが綴られた本書が、初版から20年経って、ようやく文庫落ちしました。遅れてきた読者なので、これ幸いと購入して、面白さのあまりに一気読み。 とにかく「児童書が、本が大好きなの♪」という赤木さんの熱意が、めくるページというページからひしひしと伝わってきます。かる〜い気持ちで始めた探偵業の、想像を遥かに越える反響の大きさに驚きながらも、寄せられた依頼の一つ一つを解決せんと目を輝かせているようすが目に浮かびます。いくら児童書の知識があって詳しいとはいえ、それなりに大変でしょうに、苦労を苦労と感じないばかりか、かえって本をキッカケにした人との繋がりを楽しんでらっしゃるようすが、とても印象的です。胸が温かくなります。 具体的な探偵業についても言及されていて、「私にも判るかしらん?」わくわくしながら読んだのですが、ちっとも判らなかった。当然といえば当然ですなんですが。面白い本ばかり紹介されているから、かえって読んでみたい本が増えちゃったぐらいです(笑)。 インターネットの普及で、今では手軽に「思い出の1冊探し」ができるようになったけれど、20年以上も前に1人で手作業で、「思い出の1冊」探しを一つ一つ解決されていたなんて!!人間業じゃないですよ。スゴイですねえ。頭が下がる思いです。 さらにスゴイのは、探偵業だけで終わらせずに、ご自分の経験を踏まえて子供の本に関する企画本など、いろいろ手がけられていること!!!直接的にじゃないけれど、お世話になりっぱなしですよ、私。感謝感謝。 巻末に資料探しに役立つ図書館利用法、全国児童書専門店リストが付記されているので、題名や作者名が判らなくてもやもやしている「思い出の1冊」がある人にとっての、お役立ち本になるかもしれません。ぜひぜひ!

Posted by ブクログ

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