知恵伊豆と呼ばれた男 老中松平信綱の生涯

中村彰彦(著者)

• 販売会社／発売会社: 講談社
• 発売年月日: 2005/12/20
• JAN: 9784062131599

商品レビュー

2010/10/11

目的を考えて手段を案出する、発想の転換に長けた人。「拷問は奉行の恥なり」（p74)は現在でもきちんと調べず、思い込みによる捜査が多いことが知られる現在でも肝に銘じる言葉と思う。

2009/08/08

徳川将軍家三代（家光）と四代（家綱）の元で老中を勤め、
その知恵者ぶりから「知恵伊豆」と呼ばれた男・松平信綱の
生涯を追う伝記です。
伝記ですが、信綱目線ではなく作者目線で話は進んでいきます。

幼い頃から才気に溢れ、老中になってもその才能を遺憾なく発揮した、
清々しい一生だったと思います。
どんな困難にも合理的に、そしてチラリと見せる閃きで困難を
乗り切っていきました。
徳川の平和（パックス・トクガワーナ）を支えた屋台骨の一人です。