![庭 河野裕子歌集 塔二十一世紀叢書第61篇](https://content.bookoff.co.jp/goodsimages/LL/001278/0012785366LL.jpg)
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庭 河野裕子歌集 塔二十一世紀叢書第61篇
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 砂子屋書房/ |
発売年月日 | 2004/11/25 |
JAN | 9784790408246 |
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商品レビュー
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河野裕子さんの歌集ですね。 河野裕子さん(1946ー2010、熊本県生れ)歌人。 数々の賞を受賞。短歌の世界の重鎮でした。 あとがきに『この歌集は第十二歌集である。2002年から2004年までの四百余首を収めた。……この時期は手術の後ということもあり、心身ともに不如意であった。...
河野裕子さんの歌集ですね。 河野裕子さん(1946ー2010、熊本県生れ)歌人。 数々の賞を受賞。短歌の世界の重鎮でした。 あとがきに『この歌集は第十二歌集である。2002年から2004年までの四百余首を収めた。……この時期は手術の後ということもあり、心身ともに不如意であった。家族にも心労をかけ続け申し訳ないことである しかし、作品発表や発言の場は恵まれ、それが大きな励ましとなっている。』と語られています。 二〇〇二年この万年筆は何を書く 青インク充ちて日本水仙の横 賢い猫賢い猫と撫でるうち お前もわたしも歳を取るのだ 二歳児はこんなに重いものだった 息子より抱き取る眠りゐる子を 日がさして土の湿りがよく見ゆる 雪柳の下に子の手ひきゆく 黒い尾をまっすぐ立てて猫帰る 寒かろうよもう草の朝露 若草の透くばかりなる薄き葉の 日に日に育つ色まさりつつ すり林檎作りてひとり食ひをれば 欲しいとも言はず子は寝にゆけり 陽の下にスベリヒユの花が咲いてゐる せつせせつせと黄色い花が 白いのもうす紫も馬鈴薯の花よと 今年も指さし教ふ 雨傘をひらきゆくとき明るくて めぐりの雨粒はづむやうなり 朝ごとにふくらみてゆく裏の 山桜の花を淡く混へて 駒場より十五分の道筋に 猫は何匹ゐるかと問へり ちいさな翅とてもちいさな黒い眸(め)の しじみ蝶来てゐるカタバミの花 遠く住む娘と思へず晴れし日は 布団を干しやりふくふく取り込む 瑞々しく、自然の移ろいに優しいまなざしで感じとる感性がにじみ出ています。病身とは思えない溌剌とした歌に心をうたれますね、 河野裕子さんの歌集からは、生きる喜びが響きます。短歌を詠む喜びがこだましますね。
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私のもう一人の短歌の師、河野先生の第十二歌集です。二〇〇二年から二〇〇四年までの作品が集められています。短歌の味わいを知ってみたい方におすすめします。「河野節(かわのぶし)」が堪能できる一冊です。この歌集の中の一首:晩年をいつとは知らず生きてゐて葉桜のあはひのやはらかな空 河野...
私のもう一人の短歌の師、河野先生の第十二歌集です。二〇〇二年から二〇〇四年までの作品が集められています。短歌の味わいを知ってみたい方におすすめします。「河野節(かわのぶし)」が堪能できる一冊です。この歌集の中の一首:晩年をいつとは知らず生きてゐて葉桜のあはひのやはらかな空 河野裕子
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