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ぼくは、ディスレクシア 読み書きが困難な学習障害の息子と母の成長物語
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ぼくは、ディスレクシア 読み書きが困難な学習障害の息子と母の成長物語

リサ・ワインスタイン(著者), 吉田利子(訳者)

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ぼくは、ディスレクシア 読み書きが困難な学習障害の息子と母の成長物語

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2005/09/24
JAN 9784309251981

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2010/07/24

この本は、ディスレクシア児の母親のリサの手記に 本人である息子のデヴィッドが自分自身のことを書いた文章が 織り込まれたものである。 著者名は、母の名前になっているが、 一緒に作った本といってもいいだろう。 ストーリーは小さな頃から小学校高学年まで時間を 追ったつくりになってい...

この本は、ディスレクシア児の母親のリサの手記に 本人である息子のデヴィッドが自分自身のことを書いた文章が 織り込まれたものである。 著者名は、母の名前になっているが、 一緒に作った本といってもいいだろう。 ストーリーは小さな頃から小学校高学年まで時間を 追ったつくりになっていて、 幼稚園、小学校の各学年ごとにデヴィッドが書いたお話絵本なども 入っていて、学年ごとの成長の過程がわかるようになっている。 最後に、NPO法人EDGEの会長の藤堂栄子氏が 「ディスレクシアとは−解説にかえて」という文を寄稿しており、 それを読むと日本の状況もわかる。 リサは、医学博士で心理学の専門である。 学習障害児もたくさん見てきたし、診断もしてきた。 普段は自分が診断を出す側にいて、 それが息子に関しては診断を受ける側にくるという葛藤、 母親としての葛藤などが正直に綴られている。 いいところだけ書くのではなく、親子がけんかをしているところも 素直に出てくる。 リサは自分が決して怒らない母親だったらよかったのではないかと 悩んだこともあったそうだが、素直に自分の感情を出したことが、 デヴィッドに自分の怒りや嫉妬を隠さなくてもいいと 思わせることつながったと述懐している。 また、母と息子の関係は、時にリサの娘時代のときの母親との関係も 影響しているような記述が出てくる。 今まで、ディスレクシアの診断や教育に関わった人の立場、 あるいは本人が大人になってから書いた本などは読んだが、 これはまた今までの本とは違った雰囲気を持っている。 母親が現在進行形の子育てについて書いているので、 非常に率直なところもあり、 それに、彼女の専門家としての視点がミックスしてもいる、 読み応えのある1冊である。 大変な現実と向かい合うことになり、 同時にリサの空想のような内容も混じっているため、 途中読むのが大変なところもある。 楽に読める本ではない。 でも、最後まで読んで、まとめのところを読むととても納得できる。 デヴィッドが四年生になってから書いた文章の中に、 読むことの本質を見事に表現した部分がある。 「どうして読むのか? なぜなら自分自身の世界が作れるからだ。 それが興味をもてる良い本なら、友だちができるようなものだ。 それにヒストーチャンネルでもディスカバリーチャンネルでも 教えてもらえないことがある。ときにはめんどくさい言葉を全部読むのも 大切だと思う。−でもときどき、ほんとうに知りたいことがあるときだけだ。 つまらない本は大嫌いだ。そういう本は見たくもない。」(p.291.) ディスレクシアの子どもにデヴィッドが語りかけているところもおもしろい。 「読むことが困難な子どもたちに、ぼくが言ってあげられることは何か? ぼくに言えるのは、「ごたごた言うな。これからが大変だぜ」だ。 いや、冗談じゃない。 それから親に自分の問題をちゃんと知らせたほうがいい。 だって親がわかるより先に、読めないことが自分でわかるはずだからだ。 きみが言わなければ親にはわからないだろう。 でも、きみを助けられるのは親だけだ。 親に言うのをこわがっていたら、小学校に入って学年が上がり、 先生に指されて読まされて、きみはすでに知っている言葉以外は どう読んだらいいかぜんぜんわからない、ってことになる。」(p.308-309.) このほかにも示唆に富んだ表現の宝庫なのである。 途中が大変でも最後まで読み通す価値のある1冊だ。

Posted by ブクログ

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