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腐敗と寛容 インドネシア・ビジネス
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 東洋経済新報社/ |
発売年月日 | 2005/03/03 |
JAN | 9784492443163 |
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腐敗と寛容 インドネシア・ビジネス
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2年3カ月のインドネシア研修を終え、改めて、パラパラとこの本をめくってみると、下記のような点に非常に共感できる。 「インドネシアの楽天的で寛容な心、忍耐強い性格。この長所が、仕事では短所になる事も。」 「インドネシアに蔓延する汚職に直面したとき、おおかたの日本人は拒否反応を示...
2年3カ月のインドネシア研修を終え、改めて、パラパラとこの本をめくってみると、下記のような点に非常に共感できる。 「インドネシアの楽天的で寛容な心、忍耐強い性格。この長所が、仕事では短所になる事も。」 「インドネシアに蔓延する汚職に直面したとき、おおかたの日本人は拒否反応を示す。だがこれも現実である。人々の明るい資質とともに、現実をも前向きに受け止めなければ、インドネシアを正しく理解することにはならない。」 「異なる民族、文化、風習、宗教を飲み込むインドネシアの懐の深さ。 管理されたモノトーンの国では決して学べないあらゆることを学べる。楽天と寛容の裏と表。寛大なイスラム。」 「ただ確実にいえることは、インドネシアが国としてどういう選択をしようとも、どれほど政治的経済的に漂流を続けようとも、人々はゆうゆうと生き続けるに違いないということだ。インドネシアは豊かな自然のいとなみを写し取っている。すべてを飲み込み、すべてのよどみみ清らかさも乗せて、ゆったりと流れる大河のような国。それがインドネシアである。」
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オランダの残虐非道な植民地支配が300年続いた。イギリスはそれに嫌気がさして、香料群島を離れてインド経営に力を注ぐようになる。 インドネシアも中国同様に人治国家。1998年の大暴動をきっかけにスハルトが退陣すると、大統領の独裁が不可能になった、メディアが自由に発言できるようになっ...
オランダの残虐非道な植民地支配が300年続いた。イギリスはそれに嫌気がさして、香料群島を離れてインド経営に力を注ぐようになる。 インドネシアも中国同様に人治国家。1998年の大暴動をきっかけにスハルトが退陣すると、大統領の独裁が不可能になった、メディアが自由に発言できるようになった。しかし暴力と犯罪が急増した。政治家と役人の汚職も無秩序になった。問題の根源は法律が曖昧なこと。人々が法を順守する気持ちが少ないこと。 第一の原因は貧困。 インドネシアにはほとんど文盲はいない。これはすごいことである。学校の先生は給料だけでは生活できないから生徒から寄付をもらう。そうすると金持ちの子供は良い教育を受けられて、そうでない子との教育格差も広がる。
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○ インドネシアは、1万7000もの島々から成り立ち、およそ300もの異なる民族と言語から成り立つ民族国家。 ○ インドネシアに暖かい心情と、楽天、忍耐、寛容、自由が生まれた背景は何か。 1、 圧倒的に豊かな自然。労働時間が少なくても食べることができるため、暖かい心情が生まれ...
○ インドネシアは、1万7000もの島々から成り立ち、およそ300もの異なる民族と言語から成り立つ民族国家。 ○ インドネシアに暖かい心情と、楽天、忍耐、寛容、自由が生まれた背景は何か。 1、 圧倒的に豊かな自然。労働時間が少なくても食べることができるため、暖かい心情が生まれる。人知を超えた力によって、ありのままに受け入れる寛容さを生んだ。 2、 インドネシアがかつてオランダ人に搾取された300年という長い歴史をもつ。 そのおかげで忍耐力を学んだ。さらに生き延びるための助け合いのシステムが構築された。 3、 独立後の経緯。 すべての民族の調和のために、各民族や地方の特殊性を認めざるを得ないという事情があった。 ○ 人々の心が寛容で温かいことと、国の体制は別問題。 インドネシアでは、収入のレベルが都市部と農村部で大きく異なる。 農村部では総収入のレベルが都市部の50〜70%程度。 豊かな資源を持つ国の国民がなぜこのように貧困なのか。 インドネシアの国の制度に問題がある。 一つの国が国として認められる条件は 1、 工業化 2、 常備軍 3、 行政機構 4、 義務教育 5、 国民の民主的権利の確立 だといわれる。 5が問題。 インドネシアも中国と同じく「人治国家」。 人治国家のもとでは、国民性のよさは欠点に転化する。 1998年の大暴動をきっかけにスハルト大統領は退陣し、 1、 大統領の独裁が不可能になった。 2、 マスコミが自由に発言できるようになった。 しかし、圧政が無くなると同時に民主化という荒海の中に投げだされた。 結果、犯罪がおきやすくなり、政治家、役人、企業の汚職が無秩序になった。 マスコミは、裏づけもなく論理構成もない、とぎれとぎれの感情だけを露出したような記事を書くようになった。 法律があいまいなので、都合のいい時だけ利用され、都合の悪い時は省みられることはない。 ○ さらにインドネシアには富を配分するという概念が根付いているため、汚職自体を悪いことだと思っていない。 汚職して自分が多く稼いでも、結局みなに分け合うことになってしまうので、悪いことだと思っていない。 汚職の悪いところは、権力行政の見返りかであるかどうかであり、誰に分け与えるかは問題ではない。 さらに富を分配される側も、当然のことだと思っていて、共同体や他人への依存を深め合っている自立していない個人が多くいる。
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