なまぬるいスープ

曽野十瓜(著者)

• 内容紹介: 内容:なまぬるいスープ. 白く、すらなれない
• 販売会社／発売会社: 文芸社/
• 発売年月日: 2005/03/15
• JAN: 9784835587776

商品レビュー

2012/09/10

「何回も言ってるでしょ！人間が透けたり溶けたり水になったりするわけないの！」

有川浩の『塩の街』が人が塩になっていく話なら、これは人の中身が溶けていく話。
元々は作者さんのサイト「That's right」に掲載されていた小説ですね。
奇病に冒された妻とそれを受け入れない常識社会に振り回される夫がとてもシュール。
作者さんによるとカテゴリは「現代ファンタスティック心理ホラー愛情物語」だそうで。
確かに！熟年夫婦の純愛は中学生日記より恥ずかしい！とか思いながら読んでました（笑）
読めばもれなく野菜ジュースが飲めなくなること請け合いな小説です（褒めてます）