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野生のしらべ
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | ランダムハウス講談社 |
発売年月日 | 2004/05/11 |
JAN | 9784270000168 |
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商品レビュー
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そう、エレーヌ・グリモーはCDデビューの時から名前は知っている。でも、そのCDは買わなかった。「天才美少女ピアニスト」には関心ないもの。グリモーに興味をそそられたのは、イザベレ・ファン・クーレンとのデュオでの来日の演奏会の録画を見たとき。それから彼女のCDを買うようになった。そ...
そう、エレーヌ・グリモーはCDデビューの時から名前は知っている。でも、そのCDは買わなかった。「天才美少女ピアニスト」には関心ないもの。グリモーに興味をそそられたのは、イザベレ・ファン・クーレンとのデュオでの来日の演奏会の録画を見たとき。それから彼女のCDを買うようになった。それで彼女が狼の保護活動に精力を傾注していることも知っていた。 しかしグリモーの本まで買うファンではない。本書が面白いということを教えてくれたのは、音楽好きの友人である。面白いというより、「ヤバイ」のであるが。 何がヤバイって、対称性に関する強迫観念、それから自傷行為。その自傷行為はなんとまあ6歳。彼女は「ナイ」一族であった。「言ウコトヲ聞カ・ナイ」「満足シ・ナイ」「聞キ分ケガ・ナイ」「手ニ負エ・ナイ」「決マリガ守レ・ナイ」「命令ニ従ワ・ナイ」「ナニヲスルノカ予想ガツカ・ナイ」などなど。どうやら彼女は自分自身の肉体と、そして周囲の世界と折り合いがつけられなくて、ずっとどこかへ飛び出していこうとしていたみたい。でも無理だ。飛び出す方法もないし、飛び出す先もない。そんな女の子を救ったのがピアノであった。ピアノという自身の肉体の延長を用いて、彼女は世界と関わることが初めて可能になったように思われる。才能を認められ、パリ音楽院に入り、思いがけない幸運からDenonのプロデューサーの目にとまって件のデヴュー盤の製作となるのだが、彼女の音楽家としてのキャリアは正直めちゃくちゃだ。「ナイ」一族の仕業で、周囲がこうすべきという道を外れまくるのだ。しかもピアノは完全に彼女を救ったわけではなくて、対称性に関する強迫は続く。 原題は『野生の変奏曲』。本書は一人のピアニストの自伝だが、カットバックの手法で狼と人間の関わりの歴史が少しずつ語られつつ、ピアノに出会うところから始まり、狼に出会うところまで書き継がれるのだ。最終的に、音楽という洗練と、狼という野生の間にバランスを見出したと彼女は述べるのだが、グリモーの知性と詩心に満ちた美しい文章(もちろん翻訳者の功績も大きい)とその洞察は単なるピアニストのものではない。 私はベートーヴェンの「皇帝」──それは狼のように高貴で猛々しいベートーヴェンだ──を聴きながら本書を読んだ。しかし、カップリングの第28番のソナタははじめは不適切な表現に思えた。私は本書を通して狼に出会ってこの演奏にも得心がいった。どのように? それはうまく表現できないのだが。
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最初は取っ付きにくく、しばらく放置。 そして、再度、手に取り... ピアノに出会ってからの彼女の内面の動きがとても興味深く読める。 狼の事も,,,, どんな音を奏でるんだろう 全てのcdを聴いてみたい。 作曲家が彼女を通して奏でる音ってどんなんだろう。演奏に秘められた彼女の解...
最初は取っ付きにくく、しばらく放置。 そして、再度、手に取り... ピアノに出会ってからの彼女の内面の動きがとても興味深く読める。 狼の事も,,,, どんな音を奏でるんだろう 全てのcdを聴いてみたい。 作曲家が彼女を通して奏でる音ってどんなんだろう。演奏に秘められた彼女の解釈を聴いてみたいと思ってしまう。
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エレーヌ・グリモーというピアニストを初めて知ったのは、朝刊のインタビューが一番初めでした。 ニューヨーク・ウルフセンターについての内容だったと思うけれど、あまり記憶に残っていません。 次に彼女を知ったのは、BSの特集番組で。たまたまテレビをつけたらやっていた、という状態だったので...
エレーヌ・グリモーというピアニストを初めて知ったのは、朝刊のインタビューが一番初めでした。 ニューヨーク・ウルフセンターについての内容だったと思うけれど、あまり記憶に残っていません。 次に彼女を知ったのは、BSの特集番組で。たまたまテレビをつけたらやっていた、という状態だったので最後のほう少ししか見ていないのですが、妙に惹きつけられるものを感じていました。タイミング的に、クラシックへ関心が高まっていたときだったので、特にというのもあったかな。 でも、まあそれはそれで終わっていたのですが。図書館で偶然この本を見つけたのが、自分の中でとてもいいタイミングだったのだと思います。 エレーヌ・グリモーの自伝となるこの本のテーマは、ピアノと狼。ピアノと出会い、歩んできた彼女の半生と、後になって出会い、人生を捧げている狼についての歴史、特に人と狼の関わりについて伝承や記録を元に断片的に、交互に語られています。 最初は、その混合が唐突に思えて読みながら少し困惑したのですが、自身の半生を振り返って記憶を巡らせる彼女の思考と、ふとそこから戻った「今」を満たす存在である狼について同じように語ることは、彼女の深層意識を表しているようで、とても興味深いものでした。どちらも、書かれた内容そのものが読み物としての面白さを等しく持っていたことも、この形式を受け入れられた理由かもしれません。
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