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セイビング・ザ・サン リップルウッドと新生銀行の誕生
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 日本経済新聞社/ |
発売年月日 | 2004/04/23 |
JAN | 9784532350925 |
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セイビング・ザ・サン
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セイビング・ザ・サン
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商品レビュー
3.9
8件のお客様レビュー
1952 日本勧業銀行は2つに分かれた ひとつはのちの都市銀行、第一勧業銀行 のこりは日本長期信用銀行 日本興業銀行も長期信用銀行の途を選んだ p239 2000/3 リップルウッドが長銀の経営権を掌中に収めた コリンズが社員食堂でランチ 階級制度に驚く 日債銀 設立20世紀...
1952 日本勧業銀行は2つに分かれた ひとつはのちの都市銀行、第一勧業銀行 のこりは日本長期信用銀行 日本興業銀行も長期信用銀行の途を選んだ p239 2000/3 リップルウッドが長銀の経営権を掌中に収めた コリンズが社員食堂でランチ 階級制度に驚く 日債銀 設立20世紀のはじめ 朝鮮半島における大日本帝国の植民地を拠点としていた 在日とのつながり ハゲタカ vulture
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
長銀の破綻と日本の金融システムの行き詰り、リップルウッドによる長銀の買収、八城による新生銀行改革がスリリングに書かれていて面白い。ただ、長銀視点で書かれており、長銀の犠牲者の話はほとんど登場しない。「ハゲタカが嗤った日」とセットで読むとバランスが取れて良いかも。
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ポジション・トークを割り引いても、極めて興味深く、知的で、小説よりも奇である。 著者は、ジリアン・テッド氏である。非常に優秀な金融ジャーナリストで、多くの権力者、 有名人とネットワークを持っている。つまり、情報網が多いという点でノンフィクション の内容の信頼度が高いと思われる。 ...
ポジション・トークを割り引いても、極めて興味深く、知的で、小説よりも奇である。 著者は、ジリアン・テッド氏である。非常に優秀な金融ジャーナリストで、多くの権力者、 有名人とネットワークを持っている。つまり、情報網が多いという点でノンフィクション の内容の信頼度が高いと思われる。 内容は、長銀が生まれ、破綻し、新生銀行となり、IPO(上場に伴う株式売り出し) に至るまでのノンフィクションである。その長い歴史を小説風に、各当事者の視点に 立って詳細に、そして繊細に描かれている。 率直に言って、非常におもしろい。何が面白かったか、それは、 1.日本の金融業界の歴史と、如何に歪んでいるのかという事 2.政治とビジネスが深く関わり、魑魅魍魎としてる事(参考になる) 3.サムライ達の考え・思想 以上の3つである。 今まで、このようなビジネス系のノンフィクションを読んだ事が皆無に等しい事と 金融業界と政治・官僚世界に詳しくないので、より楽しめた。と同時に、 登場人物が日本を思う心に感動さえも憶えた。日本人を強く再認識させられもした。 因みに、本書が出版されたのは2004年4月である。今から5年前。 そこで、本書の巻末に近い方で日本の現状について述べてある点がある。内容は以下、 「少子高齢化、デフレ・不況が同時に襲いかかったとき、 日本はこの膨大な国債残高を返済出来る術はない。」 この示唆から5年経った。 現状は、昨年のリーマン・ショックにより、実経済も大ダメージを受け、国債発行残高は 5年前よりも増えた。そして今後も増える予定である(修正予算で)。 また、少子高齢化の問題も全く片づいていなく、人々は不景気の影響でより安いものを 購入している。これにより、あらゆるところで値引き競争が起き、デフレスパイラルに 陥るリスクは格段に上昇している。(消費者物価指数は21年2月、全国でほぼ0% 生鮮食品は0.1%の下落、つまり物価の上昇傾向の終わりを告げている) まさに、著者が指摘した事が現実に起こり得る状況である。もはや杞憂ではない。 個人でこの問題を回避する事は出来ないのか。出来るのか。 出来るなら、どのように出来るのか。そんな事を真剣に考えなければならない。
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