よくわかる現代魔法 ガーベージコレクター(2) スーパーダッシュ文庫

桜坂洋(著者)

• 販売会社／発売会社: 集英社/
• 発売年月日: 2004/05/30
• JAN: 9784086301848

商品レビュー

2010/05/28

シリーズ第2作目。あ…

[文庫ＯＦＦ]

シリーズ第2作目。ある少年は町に出てペイント、いわゆる落書きが日課だった。落書きが終わった後少年はある女の人に会う。まさにその女の人とはこよみの先生の美鎖だった。

2010/05/28

魔法バトルに巻き込ま…

[文庫ＯＦＦ]

魔法バトルに巻き込まれた達彦は、スプレー缶を片手に街中かけずり回るハメに!ガーベージコレクターが渋谷に降臨する時、全ての記憶は失われてしまうのか!?タイムリミットは午後5時!!

2019/09/16

こよみ、美鎖、弓子らが主役なのは第１巻と同じですが、この巻では、過去の傷を抱えたまま、スプレーを使ったストリート・アートを渋谷の街に描きつづけている皆崎達彦が、舞台回しの役割を演じています。

美鎖はいつものように、依頼を受けて魔法を発動させるために渋谷の街中を駆けまわっていました。他方、コードの異常を感じ取った弓子は、それを正そうとして美鎖を追いかけます。達彦は偶然、彼女たちの「魔法」をめぐる騒動に巻き込まれてしまいます。そんな彼らが知らないところで、過去の記憶を消し去ってしまいたいと願う「ガーベージ・コレクター」と呼ばれる人物と、そのためのコードを操る「ピアニストの源」が、魔法を発動させようと画策します。

もう一人、この巻の展開に彩を添えているのが、輝かしい過去をもちながら現在は渋谷という街のビートに身を任せつつそのなかに埋もれるように生きているロック歌手のイゴール鏑木です。彼と嘉穂とのやりとりがまぶしく感じられます。

達彦の視点から、「魔法」をめぐって奔走する女性たちの姿がえがかれているのが新鮮に感じました。その他にも、前巻の話とつながりが設けられていたりして、読みどころのたくさんある一冊です。もちろんこよみ、美鎖、弓子も活躍していますが、それ以上に達彦、ピアニストの源、イゴール鏑木、それに彼のマネジャーの佐伯響子といった脇役のカッコよさが印象的です。