三億を護れ！

新堂冬樹(著者)

• 販売会社／発売会社: 徳間書店/
• 発売年月日: 2004/04/30
• JAN: 9784198618452

商品レビュー

2021/08/09

教材を飛び込み営業で売る会社で、一際成績の悪い河内という主人公が、ひょんなことから三億円の宝くじを手にすることから始まるドタバタ劇。

詐欺師、ヤクザ、半グレなど非常に多くのアウトローたちを巻き込んで、三億がシーソーゲームのように移動する中で、河内のダメさが際立ってなんとも滑稽なストーリー展開となる。

最後はありがちなどんでん返しの展開だが、それを悟れないくらいに展開が早く、450ページの2アップというとてつもない量だが一気に読めて、見事にどんでん返しにハマった。

2015/01/22

阿呆すぎる主人公…新堂さんならではの人種で楽しめました！
『あふぉんあふぉん』が忘れられない…一也お疲れ！(笑)

2012/07/15

会社では上司に罵倒され、家に帰っても家族に労わられるどころか蔑まれる教材の訪問販売セールスマン『河内』。ささやかな希望の宝くじで一等を当てたことから状況が一変、詐欺師に狙われる羽目に。三億をかけた攻防戦が始まる。

意気地無しで能力も無いのに妙に自尊心が高い救いようのない阿保の主人公・・・そっちのけで繰り広げられる三億円強奪戦のドタバタっぷりは面白かったけど、なんせカモの主人公と奥さんが救いがたいひどさ。どうしたらあんなハニートラップに引っ掛かるんだろう？あの自信がどこから来るのか不思議でしょうがない。なにより全体的に下品。

以下ネタばれ

ラスボスは初めから予想した通りで意外でも何でもない。最後の最後で反しちゃったけど、後輩君でいった方が良かったんじゃないかな。それにせっかく上司やらサラ金やらを騙したんなら、そいつらを使って失意の主人公を追わせるとかもうひと悶着あっても良かったんじゃないかな。やるならとことんやらねば。
一番残念なのは、強奪やら誘拐やらと手口が荒っぽいこと。あくまでも相手からお金を差し出す様に騙すのが詐欺じゃなかろうか。脅すのは論外。伝説の詐欺師なら尚の事スマートにいってほしかった。