無理せず、苦労せず、楽しく生きるコツ

斎藤茂太(著者)

• 販売会社／発売会社: 文香社/
• 発売年月日: 2004/07/07
• JAN: 9784938933593

商品レビュー

2016/10/05

老後の手引きでした。
でもところどころ若い人にもタメになること書いてます。

嫁と姑の関係とか、夫婦の関係とか。

期待しない。悪口言わない。相手をたてる。…今までそうしてきましたが、まあ、旦那が全然こちらに関心がないもので、結局毎日のように喧嘩喧嘩…。
他人だったら割り切れるんでしょうけどね…。

アメリカ人たちの”明老”の秘密
第一　選択性　「趣味に生きる」「優雅に生きる」「働き続ける」など、それぞれが選択できる社会システムができている。
第二　自立性　今できるｋとおをやりながら、健康である限り自立して暮らす。子どもに関してもあまり鑑賞せず、マイペースに生活し、配偶者に先立たれても、健康である限り子どもと同居はしない。一人暮らしをやめるときは、車の運転ができなくなったときだが、老人施設に入ることが自然。
第三　現在性　グループ活動に参加する理由、日本人は「健康によい」から、アメリカ人は「楽しいから」というように、アメリカ人はエンジョイ精神が強い。

孫と上手に付き合う秘訣
第一　ほめてやる　親はしつけることもあって厳しく接することが多いから、その分祖父母がほめてやり、フォローする。
第二　意見は親を通してする　親は「右」といい、祖父母は「左」と言えば、子どもは混乱する。
第三　孫を偏愛してはいけない　孫同士を比較したり、競争心を駆り立てるのはやめる
第四　むやみに小遣いをやらない　お金やモノでしか孫と繋がれないのはさみしい。親の知らないところでお金をもっているのはよくない。
第五　話題はバラエティに富むように努める　親から勉強のことは言われているのだから、祖父母はそれ以外で孫と接する
第六　つねにおしゃれでかっこよくいる　孫は敏感で、身なりがだらしなかったらいやがる

夫婦を支えてきた条件
相手に譲ること
自己主張はほどほどにすること
相手をたてること
相手をほめること
相手へのサービスをおろそかにしないこと
相手を非難しないで、自らに批判を求めること
相手を他人と比較しないこと
相手のプライドを傷つけず、なるべく満足させてやること
経済的にセルフコントロールを保つこと
情緒安定を維持すること
おしゃれを忘れないこと
相手に過度の要求水準をもたないこと
いつもユーモアを忘れないこと
相手の肉親の悪口を言わないこと

2005/10/12

　『うつ状態の特徴の一つは過去にこだわり、過去を後悔すること。過去に支配される人間には精神の不安定がもたらされる』。落ち込まないためには過去を振り返るなということだろう。ちっぽけな過去の栄光よりも、悔いても悔やみきれない失敗の方がどうせ多いのだし。
　そこで、今度は前向きに将来を考える際に役立ちそうなのが「老いを楽しむ３か条」。
　?趣味は天然のくすり・・・本業に関連せず金銭の絡まないもの。
　?ストレスとうまく付き合う・・・人間関係は１００％を求めない。
　?無病息災ならぬ“数病息災”・・・多少病気があったほうが自分の体をよくチェックする。
　いずれもむべなるかな。さらに、精神科の医師らしく、人との付き合いの基本についても伝授している。曰く『お互いに気持ちよく過ごすためには、相手の気持ちを思いやる心があればよい。具体的に言えば相手を立てる。人間関係は何かしら共通項がなければ生まれない。趣味で競い合うほど楽しいものはない』。高齢者にこそ聞かせたいアドバイスである。その一歩手前の私も納得。