人望の研究

山崎武也(著者)

• 販売会社／発売会社: PHP研究所/
• 発売年月日: 2004/07/07
• JAN: 9784569637686

商品レビュー

2024/10/27

研究ではなく、主観。経験に基づく、格言。間違ったことを言っているわけでもないが、分析したようなものでもない。

心の扉を開いておく。人の言葉に耳を傾ける。口数を少なく中身を重く。腕組みをしない。泣いて馬謖を斬る。裁判官にならない。泰然自若の構え 。自分の非を探し出す。手柄を人のものにする…と目次を書き出したが、これだけで何となく書かれる事の予想もできる。続ける。

人のエゴにも理解を示す。身近に煙たい人を置く
。いつもご機嫌。使者を撃たない。自腹を切る。利益志向より人間関係志向。悪口は本人の前で 。自慢をしない。人望は身近から。大言壮語をしない。清潔感を漂わせる。押しよりも引きの身なり。弱点と失敗を公開する。危機に臨んで沈着。自分の善行は隠す。人命第一主義。人の悲しさがわかる。昔の仲間をけなさない。諦める能力。懐かしく思う能力。うそをつかない。身心の健康。

さて、人望とは何か。それは人間にとってのブランドみたいなものだと思う。好ましく、好奇心を擽られたり、欲求を満たしてくれたり、正義感や公平性も感じられ、信頼足るもの。行動における二者択一を見比べれば、自ずとセオリーがあるのだ。奢るか奢らないか、なら奢る。それを恩着せがましく言うか言わないか、なら言わない。そういう分かりやすい行動原則を改めて述べた本。