アラビアン・ホースに乗って ふたりで挑んだ遙かなるテヴィス

蓮見明美(著者)

• 販売会社／発売会社: 洋泉社/
• 発売年月日: 2004/06/16
• JAN: 9784896918243

商品レビュー

2023/09/09

少年漫画の主人公のような方。
馬術に順序通り真っ当に取り組んできた自分としては正直こわいくらいの大胆な行動の数々だった。でもこういった行動が、日本ではほとんど知られていないエンデュランス・ライドやテヴィス・カップの貴重な資料となっている。すごいことだ。これだけの経験を本にまとめた妻・明美氏もすごい。

2007/12/30

アメリカ･カリフォルニアで行われる”世界一過酷な100マイル乗馬レース”、テヴィスカップに挑戦した日本人の奮戦記。
還暦目前の蓮見清一は、テレビで見たテヴィスカップに憧れ、レース参戦を決意する。
乗馬を習うところから始まり、わずか1年半の訓練でレースに出場、完走。
レースに賭ける強い思い、チャレンジ精神には恐れ入った。あまり年齢のことを言うのはナンだけど、いくつになっても守りに入らない人生、カッコイイ！
エンデュランス・ライド――山岳地帯や荒野などを馬に乗って駆ける長距離耐久乗馬レース――大自然に馬と一体になって立ち向かうのも魅力的だけれど、何より、馬の強靭さもポイントになる点がカウボーイの国のスポーツらしい。チェックポイントでは馬体検査が実施され、レースを続ける体力がないと判断されると失格になってしまう。また、いちばん状態のよかった馬にも賞が与えられる。
レースは騎手の腕を競うだけのものでなく、いかに馬がいいコンディションで力を出し切るか――
言ってみれば馬と騎手、人馬をサポートするクルーも含めたチームプレー。
競馬にも通じる、”馬”のレースの面白さがぞんぶんに味わえた。

2004/10/09

荒野や山岳を、馬と共に走りぬくエンデュランス。その最高峰はアメリカにて
１００マイルを一昼夜走りぬくデヴィスカップです。この競技は速く走るのが
いいのではなく、馬の心拍数が高すぎたり、怪我やは行が見出されると
たちまち失格となる。スピードよりも、馬との共生がテーマの競技である。
それに挑戦したライダーの記録です。完走した際にもらえるシルバーのバックル
を得ただけでなく、困難に立ち向かい、そして温かい友情に触れた記録です。