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数え方でみがく日本語 ちくまプリマー新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房/ |
発売年月日 | 2005/08/10 |
JAN | 9784480687180 |
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数え方でみがく日本語
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商品レビュー
3.8
8件のお客様レビュー
いろんな方のレビューを見て面白そうだったので図書館で借りました。 (「数え方の辞典」も一緒に借りました) 箪笥(たんす)の数え方は?という問題は有名ですが、一棹(さお)なんて数えたことはありません。 家具屋では一台とか一点とか言うらしいですが、そもそも日常生活で箪笥を数えたこと...
いろんな方のレビューを見て面白そうだったので図書館で借りました。 (「数え方の辞典」も一緒に借りました) 箪笥(たんす)の数え方は?という問題は有名ですが、一棹(さお)なんて数えたことはありません。 家具屋では一台とか一点とか言うらしいですが、そもそも日常生活で箪笥を数えたことがありません。 蝶も一頭二頭と数えているのを聞いたことはありません。昆虫は全て一匹二匹でいいでしょう。 死語になりつつある数え方は知らなくてもいいですが、毎日のように使う数え方から日本語の成り立ちを知ることは勉強になります。 一回と一度の使い分けは難しい(どちらでもいいのでは)と思うことがあります。 本書によると、 繰り返されることが予想される場合は「回」、 同じことが繰り返されることが予想されにくい場合は「度」、 らしいです。 「バンジージャンプなんか二度とやらない」は「二回」を使うとおかしいのは分かります。 「バンジージャンプを何回もやる」を「何度も」と言ってもおかしくないと感じます。 「二度あることは三度ある」もこの理論に従うなら、二度目は予想外だったが、三回目を予想しているのだから「二度あることは三回ある」と言うべきだと思います。 言葉は世間一般になじんでしまえば正しい表現になるので、屁理屈はこの程度で抑えておきます(^^;) 鬼や悪魔や天使や妖精も何と数えたらいいのか分かりませんでした。 一匹とか一人と数えるらしいけど、死んでいれば一体だろうなと思ったりしました。 ときどき絵本にも登場しているはずですが、どう数えられていたのか覚えていません。 今度気にして読んでみようと思います。 「本」で数えるものも多いですね。 「数え方の辞典」で調べたので、「本」についてはそちらのレビューに書きました。 ちなみに、本そのものは「冊」で数えますが、電子書籍については少し違和感を感じるんですよね。 電子書籍を5冊持っています。と言うより、5冊分とか5作品のほうがなじみます。 外国語を学んでいると、男性名詞や女性名詞、数えられる名詞と数えられない名詞、単数形と複数形などを難しいと感じます。 日本語を学ぶ外国人にとって、オノマトペは難しいだろうなと思ったことがありますが、数え方もかなり難しいでしょうね。
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日本語の助数詞の持つ表現の力強さを伝えてくれる本。 助数詞とは名詞の情報を補足し、数える対象がどんな状態にあるのかを示す役割がある。例えば、犬を一匹と数えるか一頭と数えるかで、小さい犬か大きい犬かすぐに判別できる。また、区別する以外にも演出する役割もある。チョコレートを数える際...
日本語の助数詞の持つ表現の力強さを伝えてくれる本。 助数詞とは名詞の情報を補足し、数える対象がどんな状態にあるのかを示す役割がある。例えば、犬を一匹と数えるか一頭と数えるかで、小さい犬か大きい犬かすぐに判別できる。また、区別する以外にも演出する役割もある。チョコレートを数える際、一個というより一粒と数える方が上質なチョコをイメージしやすい。このように助数詞には言葉の持っている意味を広げる役割がある。 しかし、逆に言えば適切な助数詞を用いないと名詞がどんな状態にあるか分からないことになる。これは情報伝達に支障をきたすということだ。例えば一台、一機、一艘、一両などの乗り物を数える助数詞がすべて一台となれば、それが自動車なのか飛行機なのか他の乗り物なのか分からなくなってしまう。だから、助数詞はモノの捉え方を映し出す繊細な鏡と言われる。 なんでも一つや一個で数えるのではなく、助数詞をうまく使い分けることで日本語の持つ表現力を十分に発揮することができる。そうなれば、新しい言葉の世界を捉えることができるようになるだろう。
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こちらはフォローワーさんのレビューで知り、ぜひもっと詳細を知りたい!と思い、手に取った書である 何事も感覚的な物事が理屈や理論で説明され、「アハ体験」をするのが最高に好きなワタクシ… まさにそんなスカッとする体感ができる読み物である なぜなら数え方は雑学ではなく、私たちのものの捉...
こちらはフォローワーさんのレビューで知り、ぜひもっと詳細を知りたい!と思い、手に取った書である 何事も感覚的な物事が理屈や理論で説明され、「アハ体験」をするのが最高に好きなワタクシ… まさにそんなスカッとする体感ができる読み物である なぜなら数え方は雑学ではなく、私たちのものの捉え方の体系であるとのこと(納得) そして意外にも学校でしっかり習っていない 著書の言う通り、確かに漢字の読み書きは相当やらされたが、物の数え方を学習した記憶があまりない気がする きちんと学習せず、大人になってしまった日本人(私)には姿勢を正して(正座して)読みたくなる書である 詳しい内容はフォローワーさんがしっかりレビューしてくださっているのでそちらをご参考いただくのが良い(決して手抜きではなく、すべての情報がつつがなく網羅されていらっしゃる) よって個人的にとても気になった部分の備忘録にする(なんのまとまりもありません) ■日本語の数え方の特徴(多言語との比較) 名詞そのものに含まれる情報量が少ない 足りない情報を加えるために数を助ける詞(ことば)が登場することになる 英語やヨーロッパの言語にあって日本語にないもの ・冠詞(a、the)がない ・名刺の複数形がない ・名詞のジェンダー(男性名詞、女性名詞)がない ■英語による動物の「群れ」の数え方の例 ①キリンの群れ:a tower of giraffes 長い首がタワーのように見えることから ②ライオンの群れ:a pride of lions ひと誇りのライオン達 雄々しさが伝わる ③ペリカンの群れ:a scoop of pelicans くちばしの袋から ひとすくいのペリカン達…なるほど ④カラスの群れ:a murder of crows 殺人者が悪巧みしているようにみえることから 確かに黒いトレンチコートを着ているようだ ⑤サメの群れ:a shiver of sharks 恐怖で震えるところから ジョーズの音楽が…♪ ■道路を走る乗り物 台…物や人を乗せる台座から ■パソコン1台 台…それだけで機能するという特徴 本体がなければ機能しないマウス、イヤホンは 一個や1セット ■基 「基」でかぞえるもの 信号機、エレベーター、エスカレーター、ベンチ、お墓、ピラミッド、古墳、ダム、発電所 果たしてこちらの共通項目は… 「基」…建物の四角い土台、基盤、根元を表す 地面に据えてあるもの、人間の手では動かせないようなもの ■個 ①手にとれるもの:メダル、容器、腕時計、空き缶、パン、卵、電飾、地雷 ②手にとれないほどちいさいもの:遺伝子、原子、分子、細胞 ③手にとれないほど大きいもの:台風、星、星雲 ④その他:パスワード、メールアドレス、プログラム 「個」という単位は仕方なく使われているわけではない 特徴がないようだが、ルールがそれなりにある ■メールの数え方 当初の考え方→電子的に送る手紙のため「一通、二通」と数えられていた 「通」=通じる しかしメールが普及し、手紙とは違うものとされる そして受け取りたくないメール(迷惑メール)は削除するように… 通じていないものを、「通」で数えるのはおかしい そこで、メールは「一件、二件」へ 時代で変化する数え方というのもあるのだ ■数え方で知る昔の暮らし ①竿 引っ越しなどのとき、タンスを竿で運んでいた 昔のタンスは小さく、両サイドの上部に竿を通す金具がある(画像あり) ②膳 箸も茶碗も「膳」で数える 食事に使う道具を数える そのため菜箸、火箸は「一揃い」若しくは「一組」となる ここでの内容は昔の古き良き日本の写真が載っており、視覚的に学べる ぜひぜひ若い方に見ていただきたいと思った 日本の伝統を知ることで日本語を理論的に学ぶことができる 少し前の時代であれば、文化と生活に根付いた上で感覚的に日本語を使うことができたはずなのだが、特に日本の伝統が失われつつあり、かつ時代の目まぐるしい変化により、感覚的に日本語が使えない若者が増えた気がする 感覚的ではない「日本語」を学ぶことの大切さを改めて知った(若者ではないが) と堅苦しく書いてみたが、意外と楽しく読める 雑学ではない!のだが、「あ!なるほど」、「そっかぁ納得!」と一人でブツブツ言いながら楽しめる それほど分量もないのでぜひお手に取ってみてくださいませ
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