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さもなくば喪服を 闘牛士エル・コルドベスの肖像 ハヤカワ・ノンフィクションマスターピース
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さもなくば喪服を 闘牛士エル・コルドベスの肖像 ハヤカワ・ノンフィクションマスターピース

ラリー・コリンズ(著者), ドミニクラピエール(著者), 志摩隆(訳者)

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さもなくば喪服を 闘牛士エル・コルドベスの肖像 ハヤカワ・ノンフィクションマスターピース

定価 ¥2,860

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 早川書房
発売年月日 2005/06/30
JAN 9784152086433

さもなくば喪服を

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みんなの感想まとめ
  • 闘牛士の生涯
  • 描写力の極致
  • 芸術と暴力の狭間
  • 情熱の舞台
  • 闘牛文化の真実
  • 迫力ある情景描写
  • 歴史と現代の交錯
  • 魂の叫びと静寂
  • 闘牛の美学
  • 体験するノンフィクション

闘牛というテーマを通じて、著者は情景描写の卓越した技術を駆使し、読者をその世界に引き込む魅力を持っています。激烈でありながら甘美なタイトルが印象的で、復刊に際して再び手に取ることができたことに驚きと喜びを感じる読者も多いようです。特に、著者の描写力は際立っており、情景を鮮やかに伝えることで、まるでその場にいるかのような臨場感を味わわせてくれます。この作品は、忘れかけていた感動を呼び起こし、再び心を掴む力を秘めています。

※この内容はAIが作成したものであり、ブックオフ公式オンラインストアの見解や意図を示すものではありません。

2012/09/28

1936年。それは凄惨なスペイン内戦のはじまった年だった。そんな 動乱の年にスペインの片田舎でひとりの男の子が誕生した。 マヌエル・ベニテス。のちにエル・コドベス(コルドバ人)と呼ばれ るようになる子供は、当時の多くのスペイン人の例に洩れず土地を 持たない貧農の家の、5人兄弟の...

1936年。それは凄惨なスペイン内戦のはじまった年だった。そんな 動乱の年にスペインの片田舎でひとりの男の子が誕生した。 マヌエル・ベニテス。のちにエル・コドベス(コルドバ人)と呼ばれ るようになる子供は、当時の多くのスペイン人の例に洩れず土地を 持たない貧農の家の、5人兄弟の末っ子だった。 働き者ではあったが経済的に恵まれなかった父は共和制支持派に 加担したことで家を追われ、最後は獄中で病死する。 父が姿をくらました後、5人の子供たちの為に働きづめだった母も 過労と衰弱で世を去る。時にマヌエル、5歳。 父母亡きあとは長姉のアンヘリータが母代りになり彼を育てるが、 内戦とそれに続く大干ばつで常に飢えが付きまとう生活。 学校へなんてもちろん行けない。みな、食べることに必死だ。そんな 生活のなかである日、映画館で観た闘牛士の映画にマヌエルは心奪わ れる。 「闘牛士になるんだ」。その一年だけで彼はスペイン中を放浪する。 アメリカの貧しい少年がボクサーになって大金を稼ぐのを夢見たように、 スペインの少年たちは闘牛士になって一獲千金を得る夢を見る。 大農園主の牧場に勝手に入り込み、月明かりの下で牛に挑み、地方の 祭りで腕試しをし、闘牛場に乱入して自分の腕前をアピールしようと する。 多くの少年たちが一流の闘牛士を目指して、少ないチャンスをものに しようとしていた。 そんな放浪の生活から抜け出せるのは、わずか一握りの人間だけだ。 マヌエルには時の女神の微笑みと、これまでの古典的な闘牛の動作を 覆す天性の才能があった。 そして1960年代。エル・コルドベスと呼ばれる一流の闘牛士として マヌエルは全スペインを熱狂させる存在になる。 本書は彼の1964年にマヌエルが正式な闘牛士昇進式となる闘牛場の 模様と、彼の生い立ちの章が交互に記されている。 どの国にも新しい時代には、新しいヒーローが誕生する。イギリス ではビートルズが、アメリカではケネディ大統領が新時代のアイドル (偶像)だった。 内戦が終わりフランコ政権下で新時代を迎えたスペインに現れたのは、 国技でもある闘牛の世界にヒーローが誕生した。 食べるものに事欠き、常に飢えにつきまとわれ、故郷ではオレンジや 鶏を盗んでいた少年は、闘牛界に旋風を巻き起こし、その頂点に立つ こととなった。 「泣かないでおくれ、アンヘリータ、今夜は家を買ってあげるよ、さもなけ れば喪服をね」 本書のタイトルはマヌエル自身のこの言葉から取られている。タイトル も秀逸だが、この共著者のふたり、どこかで見た名前だと思ったら 『パリは燃えているか』の共著者だった。 手法の妙もあって読み手の興味を掻き立てる。見事なノンフィクション である。

Posted by ブクログ

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