職人暮らし ちくま新書

原田多加司(著者)

• 販売会社／発売会社: 筑摩書房/
• 発売年月日: 2005/10/10
• JAN: 9784480062598

商品レビュー

2019/02/25

ものづくりという事、職人という事、を考えるのに古今稀に見る民俗学の好著と言える。何よりも、書き振りが手練れていて、ところどころに文学としての鮮やかな文章が読める。職人だけではなく、人と何かを作っていくという人間社会の基本的営為について参考になることが多々ある。

2014/11/06

［　内容　］
技術を身につけて職人になりたい―大学を出ても就職が難しい現在、そんな若者が増えている。
そして若者にとどまらず、職人への転職を考えるサラリーマンも少なくない。
では、職人になるにはどうしたらいいのか。
そして、職人生活（人生）はサラリーマン生活（人生）とどうちがうのか。
著者は、桧皮葺・柿葺の専門職人の十代目で、国宝や重要文化財となっている歴史的建造物の保存修復を生業とする。
その著者自身の経験および、屋根職のほか、宮大工、左官などの他の匠たちから聞き出した話をもとに、職人人生の機微と、知られざる伝統技術職人の「現在」を伝える。

［　目次　］
序章　職人学事始め
第１章　職人の住まいと生活
第２章　職人の技
第３章　職人の経済学
第４章　職人を育てる
第５章　職人の掟
第６章　職人、旅に学ぶ
終章　職人の引き際

［　問題提起　］

［　結論　］

［　コメント　］

［　読了した日　］

2011/09/29

職人は現場が教科書とのことだから、本書を読んでも職人にはなれないことが分る。
現場で、技を盗んで、自分で試していくしかないのだろう。
職人以外の人が書いた本よりは、現実味があって、職人の暮らしが想像しやすかった。

一番大事なのは、欠点を直すなということだと思った。
長所を伸ばせば、短所は気にならなくなるからとのこと。