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夢窓疎石 日本庭園を極めた禅僧 NHKブックス1029
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夢窓疎石 日本庭園を極めた禅僧 NHKブックス1029

枡野俊明(著者)

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夢窓疎石 日本庭園を極めた禅僧 NHKブックス1029

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 日本放送出版協会/
発売年月日 2005/04/22
JAN 9784140910290

夢窓疎石

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商品レビュー

4

3件のお客様レビュー

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2024/05/01

日本庭園を極めた禅僧、夢想国師の一生と、国師が作った庭園を詳細に解説。 自らも禅僧で、庭園デザイナーの著者ならではの解説は、微に入り際に渡り、素晴らしいです。 これまでの記述でわかるように、国師の一生は、まず鎌倉幕府の北条一門の帰依を受けたが、鎌倉幕府滅亡後は、その幕府を倒した...

日本庭園を極めた禅僧、夢想国師の一生と、国師が作った庭園を詳細に解説。 自らも禅僧で、庭園デザイナーの著者ならではの解説は、微に入り際に渡り、素晴らしいです。 これまでの記述でわかるように、国師の一生は、まず鎌倉幕府の北条一門の帰依を受けたが、鎌倉幕府滅亡後は、その幕府を倒した後醍醐天皇の信任も篤かった。その後醍醐天皇の建武新政が失敗に終わり、足利尊氏・直義兄弟の敵となって吉野に追われたあとは、足利尊氏・直義兄弟、それに加え北朝の皇族たちからも、尊敬をうけている。すなわち、敵味方の関係なく、国を治めようとしていたすべての人びとから信任を受けていたことがわかる。 国師は、六〇歳から「出世」(禅僧として表舞台に出た)の生活に入り、これらの多くの国を治めようとする指導者たちの指導にあたったのである。おそらくは、この乱世を一日も早く平穏無事な世とし、万民が静かに暮らすことのできる世の中を築くことを念願しての出世であったと思われる。そのためには、禅の教えを少しでも広めることが絶対不可欠である、との固い信念に基づくものであろう。 ー 60ページ

Posted by ブクログ

2020/08/17

庭には全く興味がなかったが、禅の思想に簡単に触れられたのは良かった。後半は庭作りに関しての記述。 鈯斧→好児は爺の財を受けず→一人前の子供は、親の財産をあてにしない。 麝香鹿がいれば、自然に香るのは当然のことだ。その香(徳のある人)に人が集まってくるのは当然のことだ。 混迷...

庭には全く興味がなかったが、禅の思想に簡単に触れられたのは良かった。後半は庭作りに関しての記述。 鈯斧→好児は爺の財を受けず→一人前の子供は、親の財産をあてにしない。 麝香鹿がいれば、自然に香るのは当然のことだ。その香(徳のある人)に人が集まってくるのは当然のことだ。 混迷した世に生きる人々は憎しみに親しみ、敵を味方と言う相対立した2次元的な物事を捉え方をしている。それを超越した真に心穏やかに暮らすことのできる懴悔をすすめた。すなわちこれまで憎しみを持って戦ってきた敵を、手厚く供養し、自らの行いを懺悔することにより、逆縁転じて順縁となると説き、災いも福もその源は同じところから来ているものであるから憎しみも親しみも全く同一のものであると説く。 禅の原点「無」の思想 無とは心の中の事を扱う言葉。心の中にある固定観念、あるいは自分を縛っているものから解放されることと考えられている。 釈迦の「無常無我」の教えの上に成り立っている。人間の苦しみは無常無我を自覚しないところにある。このような無意識のうちに自分自身や周りのものが永久に変わらないことを期待するところから迷い、苦しみが始まる。その期待が破られた時に人は悩み苦しむ。これが人生苦である。 さらに発展したのが「空」の思想(大乗仏教の根幹) すべてのものはお互いに影響しあい相依相関の関係において成り立っている。自分が幸せでありたいと願えば、他人も幸せでなければならない。そのために尽くすことが、そのまま自分の幸せつながると言う考え方。 気がつかない内に社会のしがらみによって自分を縛り、苦しめている「とらわれ」から離れて、心の自由を得る。ただひたすらに今を生きること。すなわちあるがままをそのまま受け入れて今を生きる、これが禅の説く「無」である。自ら在ることの自由であり、何かから逃れることの自由ではない。

Posted by ブクログ

2011/06/12
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[ 内容 ] 作庭家は石の気勢を読む。 禅そのものは、目に見えない。 その見えないものを形に置き換えたのが禅芸術で、禅寺の庭園もその一つである。 西芳寺、天龍寺、瑞泉寺、永保寺、恵林寺…。 これらの禅宗様庭園を各地に施したのは、夢窓疎石である。 室町期、臨済宗の黄金期を築いた夢窓禅師による枯山水様式の源流となった庭は、臨済禅の高みの境地の顕現であると同時に、のちの日本庭園の規範となった。 禅僧にして庭園デザイナーである著者が、禅師との共通体験をもとに、綿密な実地踏査により描き出す日本庭園観照記。 [ 目次 ] 第1章 夢窓国師の一生(夢窓国師の生い立ち;本師・高峰顕日 ほか) 第2章 禅思想と作庭技術の融合(日本庭園を代表する禅寺の庭;禅の原点「無」の思想 ほか) 第3章 庭園プランナーとしての石立僧(林泉をみずからつくり、愛好した国師;サクラをこよなく愛した国師 ほか) 第4章 池泉庭園から枯山水へ(虎渓山永保寺―石組庭園への中間形態;錦屏山瑞泉寺―作庭の基礎を築いた庭園 ほか) [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

Posted by ブクログ

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