日本とドイツ 二つの戦後思想 光文社新書
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日本とドイツ 二つの戦後思想 光文社新書

仲正昌樹(著者)

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日本とドイツ 二つの戦後思想 光文社新書

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 光文社
発売年月日 2005/07/14
JAN 9784334033132

日本とドイツ 二つの戦後思想

¥110

商品レビュー

3.6

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みんなの感想まとめ
  • 戦後思想
  • 比較分析
  • 国家形成の違い
  • 日本
  • ドイツの反省
  • 天皇制とアイデンティティ
  • マルクス主義の影響
  • ポストモダンの視点
  • 戦争責任の考察
  • 歴史認識の相違

戦後の日本とドイツの思想を、戦争責任や国家形成の観点から比較する内容が展開されており、特に第二次世界大戦後のそれぞれの国の反省や自省の違いに焦点が当てられています。日本とドイツが同じ敗戦国でありながら、国家の再構築においては大きな差異が見られ、ドイツの徹底したナチズム批判とホロコーストに対する反省が、国家のアイデンティティ形成にどのように影響を与えたかが考察されています。

また、反省という個人の内面的な問題に対する政治的アプローチの限界や、敗戦国としてのアイデンティティの形成過程についても触れています。日本の天皇制の維持とその影響、さらには歴史的事象の捉え方の違いが、両国の思想にどのように反映されているのかを考えることができ、読み応えのある一冊となっています。後半ではマルクス主義やポストモダンの動きについても言及されており、興味のある読者にはさらなる探求の機会を提供しています。

※この内容はAIが作成したものであり、ブックオフ公式オンラインストアの見解や意図を示すものではありません。

2025/06/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

本作『日本とドイツ 二つの戦後思想』は、「過去の清算」を軸に、第二次世界大戦後の日本とドイツの60年間の思想的歩みを比較するもの。国際軍事裁判や占領統治から始まり、両国が戦争責任や国家のあり方、マルクス主義、ポストモダンといった思想課題にどう向き合ってきたかを、類似点と相違点を浮き彫りにしながら論をすすめる作品。 ・・・ いやあ、これ、面白かった。 ちょっと前の昭和の思想史って、近いようでなんだか分からなそう、取っつきづらそうじゃないですか。 ちょっと小熱い思想系の本には、確かに丸山眞夫とか吉本隆明(ばななさんのお父様)とかがよく引用されていましたが、そこまで実際手を伸ばす気にはなかなかなりませんよね。 ドイツの思想も私が知っているのは、好んで触った(読んだとか言えない)ハイデガー以前の現象学でしたが、それ以外は全然知りません。というか分かりません。ましてやフランクフルト学派とか隣国のポストモダンとか、もう同じ専攻なのかっていうくらい分からない感じでした。 で本作は、20世紀以降の現代思想(とくに敗戦以降)、とりわけ日本とドイツのそれを、かなりキレイに整理してくれていると思います。 ・・・ こうした現代の思想状況を整理するにあたり導入しているのがドイツと日本という第二次世界大戦の敗戦国の思想状況。 この視点のユニークさが本作の内容を豊かにしている点だと言い切りたいと思います。 例えばドイツ。ホロコーストで多くのユダヤ人を虐殺。 『エルサレムのアイヒマン』も引用されていますが、凡庸な、むしろ真面目な人間が盲目的な悪を行うことになるという事実。あるいはベルリンが分割され、同じ国の中に共産主義が居るという事実。 ここから、啓蒙主義や理性、さらにはドイツ的なものを疑ってかかる、それにとって代わるものを探すという機運からフランクフルト学派(ハーバーマスのコニュニケーション理論など)などが出てきたとします。 ・・・ 他方日本は敗戦国である一方で、加害者としての側面はあまり顧みられず、むしろ原爆被害国という側面と天皇制維持という国策から、屈折した自己省察しか行われていないと論じます。 またドイツと比較すれば共産主義は地理的にも遠く、比較的自由に受容され(あるいは豊かすぎるくらいに解釈され)、各派閥が枝分かれしてゆくとしています。 この政治的状況が思想界にも影響を及ぼしているとするものです。 ・・・ やがてフランスでは、ドイツ思想界があれだけ避けてきた『ドイツ的なもの』を評価する流れが生じ、さらには無意識や含意などを含めた主体、あるいはそれらが表すものを研究する流れがでてきた、と。 これが日本でも紹介されるにつれ、(筆者曰く)エッセイだか思想書だか分からないフランス系の作品が増えてきたとかどうとか。 ドイツでも、ハーバーマスのようなゴリゴリの理性の最終形で行きついたコニュニケーションを押すフランクフルト学派は勢いを弱め、ポストモダンの流れをくむ一派が近年力を持ちつつあるとか。スローターダイクの名前が挙がっていましたね。 ・・・ ということで、仲正氏の現代思想史(日独仏中心)のサマリー本でした。 状況の見取り図としては、ポンコツの私には非常に有用でした。特に世界大戦敗戦を契機とした日独のマルクス主義の受容の差異とその思想史の展開というのが非常に分かりやすかった。 さらに日独両国とフランスのポストモダンを絡めて説明することで、現代思想の展望が大まかながらよく理解できたと思います。 思想系に興味はあるけど難しそうで怖い、あるいは今まで挑戦してみたけど挫折した人にはおすすめ出来ます。また現代思想を学びたい人が入門書として読むのにふさわしい本だと思います。 こういう本があると、思想系にチャレンジしたくなるなあ、と感じました。

Posted by ブクログ

2024/08/31

前半部分は必読。日本とドイツ両国の第二次世界大戦の戦争責任、それに対する反省を巡る議論、戦後における「国のかたち」について、両国の地理的状況、政治状況等からその差異を論じている。民族とは何か、国民とは何かという隠れた深い論点が含まれており、紙幅の関係で踏み込みきれてはおらずそれ故...

前半部分は必読。日本とドイツ両国の第二次世界大戦の戦争責任、それに対する反省を巡る議論、戦後における「国のかたち」について、両国の地理的状況、政治状況等からその差異を論じている。民族とは何か、国民とは何かという隠れた深い論点が含まれており、紙幅の関係で踏み込みきれてはおらずそれ故難解ではあるが、読み応えがある。 後半には日本とドイツにおけるマルクス主義やポストモダンについての動きについて書かれているが、個人的にはあまり興味がもてず、必要なときに再読すれば良いと思い、さらっと見ておいただけで済ました。

Posted by ブクログ

2022/04/24

日独戦後思想を戦争責任や国家といった観点から比較概観している。第二次大戦後、同じ敗戦国としてその後の国家形成はしばしば比較されがちだが、もちろん類似点はあるものの思想・イデオロギーの観点から比較すると違いもたくさん見えてきて面白い。自然な結論にはなってしまうが、やはりドイツのナチ...

日独戦後思想を戦争責任や国家といった観点から比較概観している。第二次大戦後、同じ敗戦国としてその後の国家形成はしばしば比較されがちだが、もちろん類似点はあるものの思想・イデオロギーの観点から比較すると違いもたくさん見えてきて面白い。自然な結論にはなってしまうが、やはりドイツのナチズム・ホロコーストは戦後に徹底的な批判検証と自省がなされていることが大きな違いを生み出しているように感じた。

Posted by ブクログ

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