還珠姫

瓊瑤(著者), 阿部敦子(訳者)

• 販売会社／発売会社: 徳間書店/
• 発売年月日: 2005/10/31
• JAN: 9784198620806

商品レビュー

2021/10/12

台湾の人気作家・瓊瑤の、中国を舞台にした時代小説。
大ヒットしたTVドラマ『還珠格格』の原作です。
このドラマは見ていませんが、中国の歴史ドラマにはまっているので、近いものを探して、読んでみました。

活発な少女が、皇帝の娘と間違われて宮廷に入り、巻き起こす騒動を描きます。
小燕子は、孤児で貧しい育ちだが、明るく人懐こい。
紫微というしとやかな美少女に出会って、義姉妹の契りを結びます。
紫微は、ほんとうに皇帝の御落胤。
小燕子は還珠と名付けられて公主（皇帝の娘）として過ごしながら、何とか真相を打ち明けようとするのだが‥
慣れない暮らし、それぞれの恋、危機的状況がやがて‥？
ドラマチックだけどコミカルなので、安全に楽しめます。面白く読めました。

乾隆帝はよくドラマ化されていて、人気があるようですね。
英明で、治世は繁栄し、エピソードも多いよう。
この話では継皇后が気難しくなり、感じのいい令妃が長く寵愛されている時期。
ドラマの『瓔珞』ともイメージが重なります。
『秀麗伝』のヒロイン役の女優さんが、かってこの原作に惚れ込み、制作権を取得、紫微の役を演じたようです。

2013/03/25

台湾の作家・瓊瑤の中国時代小説。
90年代以降に中華圏で絶大な視聴率を誇ったTVドラマ『還珠格格』の原作日本語訳。
孤児だけど活発な少女・小燕子が、皇帝の御落胤と間違われて公主(皇女)様に!?
しきたりだらけの宮中で、お転婆ぶりを発揮していつも騒動を引き起こすｗ
皇帝の本当の御落胤で、義姉妹の契りを結んだ紫微を認知させるため、苦悩の連続。
貴公子たちとの恋や、名君・乾隆帝の慈愛、そして皇后の嫉妬と悪意が絡み合い、度々訪れる危機！

ドラマは三部まで作られましたが、原作があるのはこの第一部だけ。
(ただし三部とも原作者自身が脚本担当)
五皇子は実在の人物で、父より長生きしていれば、間違いなく皇帝になれたほど聡明な人だったんですね(^O^;

ニン、トン♪

2006/12/29

ストーリー自体はどこにでもあるありふれたものなのに、この跳ねっ返りのニセ姫様の起こす騒動が本当に面白い！ドラマ化された映像も見てみたくなりました。