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英霊の聲 オリジナル版 河出文庫
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英霊の聲 オリジナル版 河出文庫

三島由紀夫(著者)

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英霊の聲 オリジナル版 河出文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2005/10/20
JAN 9784309407715

英霊の聲

¥660

商品レビュー

4.3

22件のお客様レビュー

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2010/05/28

三島由紀夫の思想がふ…

三島由紀夫の思想がふんだんに盛り込まれた三作。著者の思いが伝わってきます。

文庫OFF

2024/10/01

三島の2.26事件関連本。「憂国」以外は読んだことがなかったが、日本人としての美意識を感じる。さまざまな評価があると思うが、今こそ読まれるべき内容だと思う。

Posted by ブクログ

2024/04/21

ただ一言、美しい国の姿とは何か、それは国民、政治、社会、天皇から兵士達まで、全てに於いて理想を貫き通したあるべき姿形が三島由紀夫の中にあり、それとのギャップを憂いた三島が、自身に対して最後の最後まで投げかけた問いだったのではないかと感じる。私は三島作品を多く読んだわけでもないし、...

ただ一言、美しい国の姿とは何か、それは国民、政治、社会、天皇から兵士達まで、全てに於いて理想を貫き通したあるべき姿形が三島由紀夫の中にあり、それとのギャップを憂いた三島が、自身に対して最後の最後まで投げかけた問いだったのではないかと感じる。私は三島作品を多く読んだわけでもないし、本書を初めて読んだ頃には恐らく何も感じる事は無かっただろう。少なくとも何十年前の学生時代には全く理解も出来ず、ただ読むには難解な言葉の壁を避けて、読み流す程度に退屈すら感じていたように記憶する。寧ろ記憶にすらほぼ残っていなかった。 本書を読み進め、三島の声を聞く為には、舞台となる2.26事件の背景や時代感を理解している必要があるし、明治開国から太平洋戦争へと突き進む、日本という国が天上から地に堕ちるかのような、政治腐敗から軍隊の派閥争いに至るまで、ある程度は頭に入っていないと苦しい。また三島由紀夫という人物の、他の作品を含めた極端なまでの純粋さを知らないと真に理解する事はできないのではないかと感じた。だからこうして本書を読み、本書のみを捉えてただの「感想」を書くのは些か憚れる。それを踏まえつつ敢えて言葉にするなら、唯ひたすら美しく純粋さと燃えるような魂を、言葉という刀に込めて、薄汚れた社会の空気と欲望渦巻く天を一刀両断にする作家、とでもいうべきだろうか。少なくとも現代社会にある読者が、今の政治体制や社会が抱えている様々な問題、身の回りで渦巻く嫉妬や妬み、騙し合いなどにうんざりする状況なら読んでみるのも良いと思う。 「英霊の聲」から聞こえてくる、叛逆軍に堕ちた兵士達の魂の叫び、特攻隊員の死に際の表情、「憂国」に見る夫婦の極限の愛、「十月の菊」が示す、人の本質にある不変など、それらが2.26事件という昭和の大事件をベースに糸を紡いで繋がれていくのを目の当たりにする。いずれの作品も生々しい血の匂いや、人間の中から消し去る事は出来ないどす黒い本質的な部分を描きながら、その反対側の鏡には、これでもかというくらい美しい映像を映し出している様な見事な造形物、作品とでもいうべきだろうか。 人生間もなく終焉する様な私の様な年代ではなく、現代の若者にこそ読ませてみたい一冊である。

Posted by ブクログ

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