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重大事故の舞台裏 技術で解明する真の原因 技術で解明する真の原因 日経ものづくりの本
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 日経BP出版センター/ |
発売年月日 | 2005/10/07 |
JAN | 9784822218850 |
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重大事故の舞台裏 技術で解明する真の原因
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重大事故の舞台裏 技術で解明する真の原因
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商品レビュー
3.5
3件のお客様レビュー
喉元過ぎれば熱さを忘れる、人間の忘却はとめどもない。本来、成功体験と同じくらい失敗から学ぶべき点はあるはずなのに、嫌な記憶を消し去りたいのが人の性。そんな忘れっぽい我々に待ったをかけるのが本書です。本書で取り上げられている大事故の多くが、基本的には想定範囲内であり未然に防げたはず...
喉元過ぎれば熱さを忘れる、人間の忘却はとめどもない。本来、成功体験と同じくらい失敗から学ぶべき点はあるはずなのに、嫌な記憶を消し去りたいのが人の性。そんな忘れっぽい我々に待ったをかけるのが本書です。本書で取り上げられている大事故の多くが、基本的には想定範囲内であり未然に防げたはずという結論は重く受け止められるべきです。人間の過信からくるもの、保身からくるもの、楽観からくるもの、マニュアル軽視からくるもの、技術的未熟さからくるものなど大事故につながった原因は様々なれど、例えばもし現場に一人でもうるさ型ご意見番がいたなら、注意喚起や手順重視などの基本が徹底されていたはず。 特に、原発関連では、1995年「もんじゅ」ナトリウム漏洩事故を皮切りに、1999年の東海村臨界事故、そして2004年の美浜原発事故は原発で初めて4人の死者を出し、2011年の福島原発事故での甚大な被害は完全に「原発安全神話」の崩壊を決定づけました。 他にも、三菱自動車や日産のリコール隠しや鉄道事故、宇宙関連などの事故の原因を技術的な見地から解明します。果たして、我々は過去の失敗から何かを学び、それを活かしきれているのかが問われています。
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『日経ものづくり』および『日経メカニカル』に連載されていた「事故は語る」の記事を中心に編集された一冊。自動車・鉄道・宇宙・建築・原子力・プラントの6章に分けて再構成されている。三菱トラックのタイヤ脱落やJR宝塚線の脱線事故、スペースシャトル空中分解や 911航空機テロによるWT...
『日経ものづくり』および『日経メカニカル』に連載されていた「事故は語る」の記事を中心に編集された一冊。自動車・鉄道・宇宙・建築・原子力・プラントの6章に分けて再構成されている。三菱トラックのタイヤ脱落やJR宝塚線の脱線事故、スペースシャトル空中分解や 911航空機テロによるWTCの崩壊など。図解入りでそのメカニズムを(時には推測も含め)解説した上で、本質的な原因を探る。 人間が作り出した設備や機械において発生した事故は、ある意味すべて人災である。中には出光興産北海道製油所のタンク火災のように地震が引き金になったケースもあるが、それでも耐震性を付与するのが人間である以上、人災に含まれるだろう。従って本質的な原因は常に人間の判断ミスや不作為にある。 単純に能力不足で十分な予測ができなかった場合も多い。それを克服するのはもちろん、技術者の日々の努力だ。しかし、最善の策が他にあることが解っていながら納期やコストの制約によってそれが実行されず、結果として事故が起きた例も少なくない。そこでは技術者や経営者の倫理が問われる。 ミスを責めることはたやすいし、コストのために安全性を犠牲にすることは許されない。しかし自分がその立場に置かれたとしたら、どこまで技術者として正論を貫けるだろうか。技術者の多くはサラリーマンなのだ。 無限の時間と資金があるわけではない。それでも事故は防がなくてはならない。だから、大きな事故が起きるたびに技術は進歩し、安全は高められていく。まさに「犠牲を無駄にしない」というあり方だ。犠牲が出る前に防ぐという理想には一歩遠いが、我々に可能な努力としては、地道にそれを繰り返すことしかないのだろう。
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三菱のリコール、福知山線横転事故、911世界貿易センタービル崩壊、スペースシャトル・コロンビア事故などの有名な事故について、原因調査をしている。 面白かったのは、「911世界貿易センタービル崩壊」の原因。 ジェット機の衝突にも耐えられる設計になっていた110階建てのビルだが、ノ...
三菱のリコール、福知山線横転事故、911世界貿易センタービル崩壊、スペースシャトル・コロンビア事故などの有名な事故について、原因調査をしている。 面白かったのは、「911世界貿易センタービル崩壊」の原因。 ジェット機の衝突にも耐えられる設計になっていた110階建てのビルだが、ノースタワーは衝突から1時間45分。サウスタワーにいたってはわずか55分で、爆弾で爆破したように垂直方向に綺麗に崩壊した。 今までの報道では、火災によって、 (a)鉄筋の強度が低下する説 (b)床が抜け落ちる説 が有力であった。 しかし本書では、旅客機による衝突の衝撃で、基礎杭が破壊され垂直方向のバランスを失った柱が下に移動した結果、地面に吸い込まれたとしている。 貿易センタービル周辺の地盤はゆるく、またごみの山の上に建っていた。また地震のない米国では基礎杭の耐震性をあまり考慮していない。 従って、飛行機の衝突による水平方向の力は考慮していても、その衝撃により大きな曲げモーメントやエネルギーが基礎にかかるとは想定していなかった。 以上のことから、「基礎杭が破壊され、不等沈下を起こしたビルが自身の荷重を支えきれなくなり、地面に吸い込まれるように崩れ去った」と推定している。
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