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母への詫び状 新田次郎、藤原ていの娘に生まれて
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母への詫び状 新田次郎、藤原ていの娘に生まれて

藤原咲子(著者)

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母への詫び状 新田次郎、藤原ていの娘に生まれて

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 山と溪谷社/
発売年月日 2005/06/01
JAN 9784635330381

母への詫び状

¥220

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2016/08/15

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Posted by ブクログ

2010/03/06

(2007.12.12読了)(2006.05.04購入) 副題「新田次郎、藤原ていの娘に生まれて」 父新田次郎について「父への恋文」という本で書き綴った著者が、母藤原ていと自分のことを書いたのがこの本「母への詫び状」です。 「父への恋文」でも母親のことは書いているので、重複する部...

(2007.12.12読了)(2006.05.04購入) 副題「新田次郎、藤原ていの娘に生まれて」 父新田次郎について「父への恋文」という本で書き綴った著者が、母藤原ていと自分のことを書いたのがこの本「母への詫び状」です。 「父への恋文」でも母親のことは書いているので、重複する部分もあります。 「流れる星は生きている」に書かれていた乳児の自分が、満州から日本へ戻る途上で、死んでしまうことを母は望んでいたのではないか、と読んでしまい、12歳のとき自殺を図ります。そのため、母が事あるごとに、あなたを日本に連れ帰った私に感謝しなさい、というのに対し素直に感謝する気にはなれませんでした。 ボケの始まった母に対し、気持ちを整理し、切り替えてゆくために書かれた本です。 ●満州からの引揚げ(13頁) 父の満州中央観象台への転勤に伴い、昭和18年4月、父と母と長兄の三人は満州へ渡った。二年後には現地で終戦を迎え、母は生まれたばかりの私を背負い、二歳の次兄、五歳の長兄の手を引き、北緯38度線を越え、翌21年9月に日本へ帰国した。一方父は、シベリアへ送られる途中、延吉捕虜収容所に置かれたまま一年間を過ごし、やはり翌21年10月帰国した。 ●長兄の思い(98頁) 過酷な体験を記憶している長兄は、頑固なまでに引揚げを封印し、黙して語らない。 長兄の心に抱えているものは語りつくせぬほど多く重いに違いない。しかし、今日まで父や母、次兄や私のように書くことも語ることもなく、あくまで黙しようという姿勢に、かえって引揚げの悲しみの深さを悟ることができる。 ●次兄(藤原正彦)について(101頁) 次兄は饒舌である。声が高く早口なので時々煩い。人一倍照れ屋でもあるから、虚勢を張り饒舌になるのだろう。長兄と違い気が強く、まけず嫌い、おまけに好奇心が旺盛であるから、次兄が歩いた後には必ず面白いエピソードがついてくる。 ●「流れる星は生きている」は創作だった(175頁) 2003年の春、書庫で「流れる星は生きている」の初版本を見つけた。細い紐で十字に縛られた薄緑色の袋の中に、「流れる星は生きている」が三冊入っていた。兄二人と私のために、父と母が残してくれたものである。 母のあとがきを読むと「私の経験した記録を子供たちに残したいと思った。お前達をこんなに苦労して連れ帰ったのだと云う利己的なものでなく、子供達自身も私とともに歯を食いしばって越えてきたあの悲壮な努力を年とともに忘れさせないためのものであった。私は記憶を辿り乍ら克明な日記を綴った。私は健康を恢復するとともに「創作を書く」ということを思いついた。日記を詠むより持ちの通った文章ができると考えた。」とあった。 12歳のとき以来、二度と手に取り、開くことはあるまいと決めていた「流れる星は生きている」を、再読してみることにした。それは、私自身の苦悩からの解放でもあった。 ☆関連図書(既読) 「父への恋文」藤原咲子著、山と渓谷社、2001.08.01 ☆藤原ていの本(既読) 「流れる星は生きている」藤原てい著、中央公論社、1984.08.10 「旅路」藤原てい著、読売新聞社、1981.11.16 ☆新田次郎の本(既読) 「八甲田山死の彷徨」新田次郎著、新潮社、1971.09.20 「武田信玄 風の巻」新田次郎著、文春文庫、1975.07.25 「武田信玄 林の巻」新田次郎著、文春文庫、1974.10.25 「武田信玄 火の巻」新田次郎著、文春文庫、1974.11.25 「武田信玄 山の巻」新田次郎著、文春文庫、1974.12.25 「武田三代」新田次郎著、文春文庫、2006.10.10 (2008年1月13日・記) (「MARC」データベースより)amazon 作家新田次郎と藤原ていの子どもとして生まれた喜びと悲しみ、第二次世界大戦に翻弄された幼少時代。母・藤原ていのベストセラー「流れる星は生きている」に衝撃を受けた一人娘が綴る、母との葛藤と溢れるばかりの母への想い。

Posted by ブクログ

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