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サリエーリ モーツァルトに消された宮廷楽長
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サリエーリ モーツァルトに消された宮廷楽長

水谷彰良(著者)

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サリエーリ モーツァルトに消された宮廷楽長

定価 ¥3,080

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 音楽之友社
発売年月日 2004/03/31
JAN 9784276222809

サリエーリ

¥550

商品レビュー

4.3

7件のお客様レビュー

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2023/06/18

映画「アマデウス」の功罪を考えさせられる本。 この映画によってサリエリは天才に嫉妬する凡人というイメージが世界中で定着し、一時期はきちんとした音楽史の本でもそういった論調で書かれていた。 しかし現実のサリエリは人のいい好好爺といった人物であり、モーツァルトを殺害したという話は政治...

映画「アマデウス」の功罪を考えさせられる本。 この映画によってサリエリは天才に嫉妬する凡人というイメージが世界中で定着し、一時期はきちんとした音楽史の本でもそういった論調で書かれていた。 しかし現実のサリエリは人のいい好好爺といった人物であり、モーツァルトを殺害したという話は政治的事情によってモーツァルトの死後30年もたってから作られたものだとわかる。 また楽曲についても、当時ロングランを記録するオペラを残しており決して才能が無い作曲家ではない。 これは私の推測だが、大規模オペラが活躍の場だったので室内楽曲が中心の時代に忘れられたというところではないだろうか。 いづれにしても映画の虚飾をそぎ落とすには充分な内容。とはいえ、あの映画がなければサリエリについて調べようなどと思わなかったのでメディアの功罪について考えさせられる。

Posted by ブクログ

2018/08/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

手紙等の文献を丁寧に読み込み、サリエーリの側からの評価を積み上げていく本。モーツァルトを毒殺したというデマが、ナポレオン以後の国際情勢とヴィーンの世論とによって出てきたことを丁寧に提示する。ロッシーニが、サリエーリにアマデウスを毒殺したか質問したところなど、サリエーリの心情を思いやるといたたまれない。サリエーリが若い頃から皇帝や師に愛され、また生み出してきた多くのイタリアオペラで評価されるべき人物であることは、この本が十分教えてくれたと思う。アマデウスを愛する人にこそ読んで欲しい。

Posted by ブクログ

2018/08/19

まずページをめくると目に入る、ちょっと神経質そうだけど困ったようにこちらを見ている肖像画のやさしそうなこと!『アマデウス』大ファンとして読んでおかねばと資料的に手を伸ばしたけれど、読み物としても面白く、さらに直筆の楽譜の画像や、かかわる人物とのエピソード、書簡などの情報も豊富。と...

まずページをめくると目に入る、ちょっと神経質そうだけど困ったようにこちらを見ている肖像画のやさしそうなこと!『アマデウス』大ファンとして読んでおかねばと資料的に手を伸ばしたけれど、読み物としても面白く、さらに直筆の楽譜の画像や、かかわる人物とのエピソード、書簡などの情報も豊富。というか、真面目に生きてきたのに晩年にモーツァルト毒殺疑惑をかけられ(それも、陰謀によって!)中傷されて気の毒すぎます。毒殺説は当時かなりスキャンダラスにサリエリの晩節を汚し、そのことについて、著者は冷静な筆致のなかに憤りをにじませます。客観的事実から展開される擁護論に、サリエリ愛を感じました…! 巻末には年表ほか、付録のウィーンにおけるイタリア・オペラ上演の一覧、サリエリ作品の一覧などもあり、読み応えたっぷり。サリエリの作品を(観)聴きしたくなりました。あとロッシーニ作品も!

Posted by ブクログ