死者の身代金(9) 修道士カドフェル・シリーズ 光文社文庫

エリス・ピーターズ(著者), 岡本浜江(訳者)

• 販売会社／発売会社: 光文社/
• 発売年月日: 2004/05/20
• JAN: 9784334761417

商品レビュー

2010/05/28

実現する直前、カドフ…

[文庫ＯＦＦ]

実現する直前、カドフェルがいる修道院でプレストコートは絞殺され、殺人を疑われた青年は、よりにもよってプレストコートの娘と深い恋に落ちていた。お互いを信じ合えずにもつれた糸を、運命の矢が……。

2019/05/25

修道士カドフェルの第九弾。

ロミオとジュリエット話なのかと思っていたら、
殺されたのは州執行長官で驚き。
それほど主要な登場人物ではなかったが、
何度か登場していたので、まさか殺されてしまうとは思わなかった。

身分の高い捕虜を交換する話も興味深かったが、
ウェールズ人がイングランドで育った庶子の息子を、
一族に受け入れる場面も面白かった。

若者が成長し、恋愛が（一応）成就するのはいつもどおりだけど、
「死を呼ぶ婚礼」で出てきた元愛人の修道女がでてきたり、
いつのもにかあらゆる物を壊していた助手が成長していたのが良かった。

2016/04/14

相変わらず若者達の恋やら友情やらに振り回される61歳のカドフェル修道士。
今作ではなんと州執行長官（王の任命下で法を取締まる一番偉い人）が修道院内で殺されてしまいます。
王権争いや、領地を巡る争乱の中、ウェールズの領主との関係など、殺人事件以外にも読みごたえあります。

それにしてもカドフェルの所属する修道院は殺人事件が次々起きるわね。まぁ起きないと小説にならないですけど。