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キネマと砲声 日中映画前史 岩波現代文庫 社会91
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店/ |
発売年月日 | 2004/04/19 |
JAN | 9784006030919 |
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キネマと砲声
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1930年代、40年代を中心に日本映画人が中国映画界とどのように関わっていったか。時代状況の中だできる限り誠実に映画に関わって行こうとすると何が可能だったのか。また、中国映画人にとっても同様の葛藤があったこと、などなど多くのことを教えられる。この著作以後、多くの研究者によってさら...
1930年代、40年代を中心に日本映画人が中国映画界とどのように関わっていったか。時代状況の中だできる限り誠実に映画に関わって行こうとすると何が可能だったのか。また、中国映画人にとっても同様の葛藤があったこと、などなど多くのことを教えられる。この著作以後、多くの研究者によってさらに多くの史実が記録されているが、この佐藤忠男氏の一冊は最も巨視的に全体像を示している著作である。単なる娯楽映画と見える作品にもその成立過程にはどのような時代状況が関わっているのか、映画に関心を持つ人にお勧めできる本である。
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東和商事・東和映画のリーダーだった川喜多長政の事績と、中国に対する(不幸な)愛を軸にして、1930年代〜40年代にかけての日中の映画人たちのありようと思いを、映画作品を通して読み解いていく。映画というメディアの特質をフルに活用した《抵抗》のメッセージをていねいに見定めていく佐藤...
東和商事・東和映画のリーダーだった川喜多長政の事績と、中国に対する(不幸な)愛を軸にして、1930年代〜40年代にかけての日中の映画人たちのありようと思いを、映画作品を通して読み解いていく。映画というメディアの特質をフルに活用した《抵抗》のメッセージをていねいに見定めていく佐藤氏の筆致には多くのことを教えられた。また、敗戦直後、満映の日本人スタッフたちが八路軍に「義」を感じて中国に残り、中国におけるアニメーション映画の種を蒔いていたこと、日本占領下の上海にいた中国の映画人たちの一部が香港に逃れ、現在の香港映画の礎を築いたことなど、興味深いエピソードが盛りだくさんで、一気に読み終えてしまった。 日中戦争期の文学・文化を考える上では、映画の問題を落とすことはできない、という感を改めてつよく意識させられた1冊。
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