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帰郷ノート/植民地主義論 平凡社ライブラリー498
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帰郷ノート/植民地主義論 平凡社ライブラリー498

エメセゼール(著者), 砂野幸稔(訳者)

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帰郷ノート/植民地主義論 平凡社ライブラリー498

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商品詳細

内容紹介 内容:帰郷ノート. 植民地主義論. エメ・セゼール小論 砂野幸稔著. 解説:しかし<神話>は殺せるだろうか 真島一郎著
販売会社/発売会社 平凡社/
発売年月日 2004/05/07
JAN 9784582764987

帰郷ノート/植民地主義論

¥1,705

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2024/04/16

セゼールはカリブ海の小アンティル諸島のひとつマルティニック島の出身。 マルティニックにおいては、黒人奴隷が生み出したクレオール文化は野蛮であり、「文明の言語」であるフランス語を話し、フランスの文化を身につけることによってのみ、黒人は「人間」になることができる、という信念が植え付...

セゼールはカリブ海の小アンティル諸島のひとつマルティニック島の出身。 マルティニックにおいては、黒人奴隷が生み出したクレオール文化は野蛮であり、「文明の言語」であるフランス語を話し、フランスの文化を身につけることによってのみ、黒人は「人間」になることができる、という信念が植え付けられていた。 そうしたなかで、セゼールは帰郷ノートによって、ネグリチュード(黒人性)というアイデンティティを打ち出し、その後花開くクレオール文学の端緒を開いた。 セゼールは白人への「同化」を拒否し、アフリカに根を持つ「自分自身」を自覚した。

Posted by ブクログ

2022/10/11

2009年10月-読了 1930年代、フランス植民地主義の同化政策を批判し、黒人存在の文化的.政治的尊厳回復を訴える「ネグリチュード-黒人性-」の思想を生み出し、その意識発展のドラマ「帰郷ノート」は、ブルトンらシュルレアリストたちに絶賛された。

Posted by ブクログ

2010/11/08

セゼールの代表的な二つの作品を、達意の翻訳と、彼の生涯と詩作に関する非常に詳細で力のこもった解説とともに収めた一冊。今回、「帰郷ノート」の、ポリフォニックな言葉によって、ネグリチュードの渦に入り込もうとする語調が印象的だった。その先にたどり着く場所とその「普遍性」については議論の...

セゼールの代表的な二つの作品を、達意の翻訳と、彼の生涯と詩作に関する非常に詳細で力のこもった解説とともに収めた一冊。今回、「帰郷ノート」の、ポリフォニックな言葉によって、ネグリチュードの渦に入り込もうとする語調が印象的だった。その先にたどり着く場所とその「普遍性」については議論の余地があるとしても。「植民地主義論」は「平和構築」を視野に入れつつ、その現在性において読み直されるべきであろう。

Posted by ブクログ

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